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2008年10月13日 (月)

工房改造vol.7

工房の改造が、着々と進んでおります。

日曜日は、染め場はお休みですから、私とカミサンだけで店番。

そこで、2階のもう一つのドアに、藍染めした和紙を張りました。

今回は、ドアを外すのがちょいと面倒なので、そのまま張ることにしました。
どうするかしばし思案した結果(もちろんカミサンが)、市松模様に決めた。
私もそうしたらどうかな?と思っていた模様なので、大賛成。

和紙を三等分し、それをまた二つに折って、やや正方形に破ります。
破るについては、刷毛に水を含ませ、折り目に水を塗って手で破る。
そうすると、和紙の良さが醸し出されるというわけだ。

20081012160015 和紙の方に糊を塗って、張ります。

ちょっと面倒なのは、ドアが隠れている部分。
そこには、プラスチックの薄めの定規で、和紙を押し込んで張りました。

取っ手も外す。
最近は、そういう作業にも、ちょっと自信がついて参りましたね。

20081007172732 夕方、溝越さんが様子を見に来てくださった。
以前の状態と比べ、ずっと良くなったとお褒めの言葉を頂きましたね。
私たちにとっても夢のようで、自分で出来るとは思いも寄りませんでした。

20081012160210 玄関のドアは、張られていた和紙をはがしてペンキ塗り。

これで、雨にも負けないドアになったと思います。

今日は、ドアの上側を脚立に乗って塗りました。

私は高所恐怖症で、以前は脚立の三段まで上るなんて事も考えられなかったのですが、それが、こんな高いところも塗れるようになった。
自分でびっくり!
 

和紙をドアに張るというアイデアは、面白いとは思いますが、外の場合は、雨の対策をするのは当たり前のことだと、ド素人の私でも考える。
ましてやご覧の通り、このドアには庇(ひさし)がありません。
Dscf1210_2 この工房の出来上がった一年前の画像ですが、この時からもう雨水によるシミが出ております。

その内、左上の和紙が剥がれた。

それも修理されずに一年経ちまして、よく見るとセロテープで剥がれた和紙を張っていたくらいで、恥ずかしいので、ドアは開けたままで、お客様には見せないようにしておいたくらいなのですよ。

取っ手は木の枝。
このドアを作った人が、「ちょっと山に入って、枝を見つけてきます」と言って付けた物。
生木で良いのかいな?と思っていたら、しばらくしてキノコが生えだした。
もうみんなで大笑い。
付けた人に見せてやろうと思っていたら、それ以来、和紙の状態も取っ手の枝の状態も見に来ない。
キノコが生えていた枝は、和紙を剥がしているときに、さすがに折れてしまいましたね。
一年ちょっとは持ったということですが、そんな取っ手はどうなんでしょうかね?


最終的には、この冬の暖房と、2階の水回りの問題が残っております。

2008年10月11日 (土)

工房改造vol.6

朝はDMの残りを印刷。

印刷機が働いている間、私が付けたドアを外して、藍染めの和紙を張る作業を致しました。
この作業の主役はカミサン。
要はデザインですから、私の能力を超えております。
取り外しと取り付けと、和紙の藍染めは私の役割。

20081011174541_2 何とも良い色合いで、自画自賛。
写真は携帯ですから、実際の物の方が、さすがに良い。
一度見てくださいませ。
裏側も、藍染めの和紙を張ってあります。

色の濃淡を上手く組み合わせた物です。
この上に、様々に紙を切って貼ろうというわけだったのですが、これはこれで一つだということで、しばらくはこれで行きます。

20081007172513_2 参考までに、張る前のドアの写真。

合板の色気のない物でありました。

光が斜めに入っているのは、ライトのガラスの傘の影です。

久野さんに、絵を描いていただく予定ですが、そうすると、また雰囲気が変わります。

玄関のドアも変えました。

以前は和紙を張ってあった。
それが雨に打たれてボロボロにはがれ、実にみっともない物になっていたのです。
どうしようか考えに考え、和紙をはがしてペンキを塗ることにしました。
もちろん、考えたのはカミサン。

その表の具合は、暗くて写真が撮れませんでしたので、裏の様子をご紹介します。
20081011175813_2
和紙は、昨日のうちに、菅沼さんと小林さんの二人で取っておいていただいた。

それにペンキを塗り、庭のススキを貼り付けてありますが、これは出来上がりではないようです。
これからもう一作業あるらしい。
如何なりますやら。

 

2007_09080023_2_2 因みに、以前はこんな感じでした。
これをどう見るかという問題もある。

しかし、明らかに和紙が雨に濡れてボロボロになった様子ではある。

まあ、それを放っておいた私たちも私たちだけれど、どうして良いか、方法が分からなかったのです。
「為せばなる」ですね。
 

まだ部屋が散らかっている所に、近嵐さん親子が宇都宮からご来店。
工房の改造が、どれだけ進んでいるかを見に入らした。
どうも、出来上がりを見ていただけませんでしたが、近々またお出で下さいませ。
割合、良い感じになりつつありますよ。

2008年10月10日 (金)

世相雑感 「政権交代」

昨日は、和紙の藍染めの続きを致しまして、都合14枚染めました。
特に、濃紺を数枚染めたために、体力を使い果たし、ブログに穴を開けた次第。

和紙だって、洗わなければ灰汁が残る。
これが、灰汁を使わない藍染めとの、大きな違いです。

和紙とはいへ、紙ですから、洗いには気を遣います。
手の動きも繊細になりますから、その分、体力も気力も、布の染め以上に使うことになる。
いくつか破きましたが、本日、出来上がりの色を見て、満足いたしました。

アイロンを掛けるわけにはいきませんから、また水に浸けまして、ダラ乾しを致しました。

ダラ乾しを言うのは、水洗いした染め物を、一切絞らずに乾すことをいいます。
いくらか乾いたところで、洗濯用のハンガーに移して乾かします。

 
夕方からは、DMをつくりました。
これも出来上がりは明日だ。

その間、暇を見つけて、パソコンをネットに繋いでみたら、「高島屋と阪急・阪神百貨店が資本・業務提携」という見出しを見つけた。
ありゃ!と思い、こう言うときは鍛冶屋にメールして意見交換をすることに、私は勝手にしているので(鍛冶屋には迷惑かも知れませんけれどね)、メールを送った。
何回かやりとりして、最後は「物作りの本文に集中」と言うことで意見が一致。
まあ、意見が違うと言うことも、滅多にありませんけれどね。
 

それにしても、株価の下落は目を覆うばかりだ。
世界中で酷いものだけれど、我々物作りしている人間だって、買って使う人がいるから成り立っている。
こんな事は、当たり前だ。
使う人が買い控えをすれば、我々の生活も危うい。

帰りの車でラジオのニュースを聞くと、民主党の鳩山さんは、それでも政権交代を叫んでおりますね。
政権の交代は必要かも知れないが、そのために政治があるわけではない。
そんな物は、手段に過ぎないではないか。
政治とは、我々の生活を守るためにあるはずだ。
こんな時は、「未曾有の経済危機に直面し、我々野党も、与党と共に、国民の生活を守るために云々」と何故言えないのか!

この人も小沢さんも、あまりにも政治的手段の遂行にこだわりすぎているのではないか。

選挙期間中、我々の商売があがったりになることは、つまり、世の中の消費が滞ることは、物を売ったことのある人なら、経験上充分知っていること。
だから、選挙をしてもらっては困るのです。

切実なんですよ。

それをお気楽に、政権交代などと叫んでいる人立ちの気が知れませんね。

地べたにはいつくばって生きている我々のことは、民主党のお偉いさんには、お分かりにならないようだ。

2008年10月 8日 (水)

「正藍染」と「本藍染」

ちょいと用がありまして、ネットで調べ物をしておりましたら、「正藍染」と「本藍染」という言葉が出て参りました。
私もこのブログで、「
正藍染」について説明させていただいてもいる。
それにしても、私のを含めて、様々な説明があるものです。
「うちの藍染は天然藍を80%使用している正藍染です」なんていう説明にも出会った。
 

「正藍染」と言う言葉は、柳宗悦の著書「手仕事の日本」でも紹介されております。
ここには、日本の民工芸の、戦前の実情が良く表されております。
ご興味のある方は、読んでみては如何でしょうか。
戦後はどうなっているかと言えば、もっと酷くなっていると読んでいただいて結構だと思います。
もちろん、藍染についてもね。

最近、インターネットや新聞記事で紺邑をお知りになった方々から、電話を良く頂戴いたします。
それによりますと、藍染について大分混乱が見られる。
「正藍染と本藍染ってどう違うんですか?」とか、「色々なお話しがあって、どれがどれやらさっぱり分かりません」なんていう声もある。
インターネット上の「藍」と「藍建て」と「藍染」の説明を読んだ私の実感を申し上げると、染める方も売る方も、良くご存じないのではないかと思える。
だから、買う方は、余計に混乱するのではないか。

 
「正藍染」とは簡単なことで、「すくも」を「灰汁(あく)」で醗酵させる、伝統的な藍建て(本建て)による「藍染」の事を言います。
「すくも」を使わなければ、正藍染ではない。
「灰汁(あく)」で建てて(醗酵させて)いなければ、正藍染ではない。
苛性ソーダは一切使いませんし、ハイドロや亜鉛末などの還元剤も一切使いません。
もちろん、灰汁で建てた後も、同じです。
「本建て」が出来たところで、維持できなければ、建てたことにはなりません。
後で還元剤を使い、「正藍染」だと言っては、やはり嘘になるでしょうね。

しかし、方法は一つではない。
私(紺邑)のやり方と違うからと言って、「正藍染」ではないなどという、おこがましい意見は、私は持っておりません。
事実、皆さん違うと思う。
石灰をつかったり、日本酒を使ったり、この間は、糖分は一切使わず、フスマだけで建てていると言う人にも出会った。
ただし、ブドウ糖はいけません。

 
「本藍染」とは何か。
それが「本染め」の事なら、「本建て」でなくてはならない。
しかし、そんな意味はないのではないかと、経験上私は思います。
たぶん、「すくも」または、いわゆる「天然染料」として市販されている「藍」を使って染めている物を言うのではないかな。
ハイドロなどの還元剤を使っても、原料が「天然」だから「本藍染」と言っているように、私には見える。
つまり、原料が問題であって、建て方を問題にしていないのですね。
いやいや、原料の質も、問題にされない。

それが嘘になるかどうか、私には分かりません。

あまり詳しく書きますと、藍染をしている人や、売っているお店の営業妨害になるかもしれないので、これくらいにしておきますが、紺邑にいらっしゃれば、全てお話しさせていただきます。

和紙の藍染め 2

地元で漉いている「飛駒和紙」を、藍染めいたしました。

Dscf1829_2 四色、四態。

和紙に限らず、藍染めは素材によって染め方が変わる。
染めてみないと、どうすべきか分かりません。
先回の飛駒和紙は、水に浸けると溶けてしまい、藍染めに向かなかった。
今回は、藍染めできる、結構な和紙でありました。

水に浸け、藍に浸け、二度染めて、自然に身体と手が動き出す。
染める藍甕も、自然に選ぶ。
こういう事は、説明できる物じゃない。
出したい色を出すにも、私の動きは、決して意識的ではありません。
面白い物だ。

これを何に使うかと言いますと、ドアに張るのです。

20081007172513 私が取り付けたドアです。
何とも味気ない。
この表面に、藍染めした和紙を張るのですが、どうするかというのはデザイン力ですから、カミサンにお任せだ。

20081007172732 紺邑2階のエントランスには、ドアが二つあるので、両方に和紙を張ります。

窓の見える所は、階段の上がり口。
左が私の付けたドアで、正面はトイレになっています。

どんな雰囲気になりますやら、楽しみです。
 

誰が染めたって?

ワシ!

お後がよろしいようで。。。m(_ _)m

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