紺邑のホームページ

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2019年4月18日 (木)

藍の染め液の手入れ

 本染め(本来の藍染)の場合、手入れは滅多にしません。建てた時の蒅(すくも)と灰汁と、建てた後に加える麬(ふすま・小麦の皮)と貝灰と少量の澱粉が、微生物の餌になっているからです。

 微生物がこれらを食べてしまって、餌が染め液中に少なくなった時に手入れをします。つまり手入れとは、微生物に餌を上げてやることです。

 基本は「灰汁」です。灰汁はミネラルの宝庫ですから、それを加える。染め液に入れる液体は、灰汁だけです(建てる時も、灰汁だけで建てます)。再度書きますが、基本は「灰汁」です。

 麬(ふすま・小麦の皮)もミネラル分の補給です。これを勘違いする人がほとんどですが、これはミネラルと繊維質であって、澱粉はほとんど含まれていません。

 貝灰もミネラルの宝庫。石灰と比較する人がいますが、染め液に入れる目的が全く違います。貝灰は栄養補給。石灰はpH調整です。

 これらの何を、いつ、どうやって加えて染め液を維持管理するかというと、経験が教えてくれます。経験するしかないけれど、基本はある。その基本に乗っ取って経験を積み、手入れ方法を覚えるのです。以前、「守破離」のお話しをしましたが、その「守」です。

 経験が教えてくれることは、簡単ではありません。修行が要ります。今の日本人は、修行を嫌う。だから、簡単にできるものに飛びつく。また、簡単に出来ることを教えてくれる人も教室もある。そして、本来の物事が消えかかっているのが、今でしょう。

2019年4月13日 (土)

藍と渋沢栄一

 新しい一万円札の顔に渋沢栄一が選ばれ、話題になっているようですが、ここ数十年、日本人は渋沢栄一を思い出さなければならないと云いながら、藍と渋沢栄一との関係などを語ってきた私としては、実に感慨深いものがあります。

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私が藍染めを説明する時のスライド資料です。

 何故日本人が渋沢栄一を思い出さなければならないかというと、現在の金儲け主義、金が命の風潮に、渋沢の精神と実践は警鐘を与えてくれると思うからです。渋沢は二宮尊徳とともに、道徳と経済の一元を説いた人でもあり、実践した人でもある。

 渋沢栄一は、三菱財閥の創始者岩崎弥太郎を凌ぐ経済人でありながら、三菱や三井や住友のような財閥は作らなかった。岩崎弥太郎は日本の経済を牛耳ろうと、渋沢栄一に連携を呼びかけ、話し合いの場まで設けたが、渋沢栄一はこれを拒否している。何故か?経済とは、岩崎や渋沢の為にあるものじゃないからです。国家国民の繁栄、豊かさの実現のためにあるもの。それが、渋沢栄一の基本です。

 そんな渋沢栄一の活動の大元に、藍があります。

 栄一は、武州(埼玉県)で藍を商う渋沢家に生まれ、子供の頃から商才を発揮して、藍草の栽培方法からすくも作り、販売までを手掛けていました。

 その辺りは、渋沢栄一の地元、埼玉県深谷市のホームページに詳しいですから是非お読みいただきたい。

 江戸時代から明治の終わりまで、藍の栽培が盛んだった武州利根川沿いの藍作も、ご多分に漏れず、合成藍の輸入とともに滅びました。
 しかし農家は何かして食わなきゃなりません。藍畑の後に植えたのがネギ。つまり、今の深谷ネギです。

 渋沢栄一が思い起こされることによって、日本の金儲け主義が是正され、藍についての認識が深まることを願っています。

2019年4月10日 (水)

灰汁(あく)

 藍は灰汁で建てます。蒅(すくも)と灰汁だけです。途中で日本酒、ふすま、石灰などを入れることはありません。灰汁で建てるから「灰汁建て」です。それを「本建て」とも「地獄建て」とも言います。

 「灰汁(あく)」とは、堅木を燃やした灰に水かお湯を入れ、激しくかき混ぜ、一日二日放って置いて、灰が沈んだ後の上澄み液をいいます。
 
 日本には、灰や灰汁の正しい作り方が伝わっていないようです。手元にある昭和50年代の論文も勘違いしている。曰く「灰汁は茶色」だと。茶色の液で美しい藍染は染まりません。

 茶色の灰汁は質の悪い証拠の様なもの(例外はある)。限りなく無色透明な灰汁は質が良い。そういう灰汁を取り、使わなければ、蒅(すくも)と灰汁だけで醗酵させることは難しくなります。

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 写真は、講習会で取った一番灰汁(最初に取った灰汁)です。天井が移るくらいに澄んでいますが、とても強い灰汁です。

 藍建ては蒅と灰汁。良い灰汁を作ることが肝心です。

2019年4月 1日 (月)

藍染めの常識(殺菌作用と抗菌作用について

私は藍染の職人で、科学者でも化学者でも歴史家でもありませんが、経験と実感と、それに伴った常識から物を見るようにしています。

古来藍染は、人間の役に立って来たと書いて参りました。だからこそ何千年という歴史を持つと。
しかし、この説明も簡単じゃない。
何故かと云えば、現在の藍染は、原料の問題と建て方の問題を抱えているからです。

さて、私の云う「常識」とは如何なる物かと云えば、例えば、藍に殺菌作用があるなどという事について。
私の常識は、殺菌作用などあるはずがないと語りかけて参ります。
何故なら、藍は醗酵によって染められるようになるのですから。
醗酵とは、微生物の作用。
藍に殺菌作用があるなら、微生物は死んでしまいます。

私の知り合いが、それについて大学でしっかりと調べてもらった。
結果を云えば、藍染には抗菌作用はあるけれど、殺菌作用は無いと言うことだったけれど、当然のことです。

下世話な話しになるけれど、「所さんの目が点」というテレビ番組で、藍染の布を調べたら、葡萄球菌も蔓延らなかったという結果になった。
それは、藍染に抗菌作用があるからで、細菌を殺してしまうほどに藍染は怖い物ではないことを示しています。
もう一つ加えるなら、世の中には薬事法というのものがあることも、知らねばなりません。

*薬事法は平成26年に薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律) に改正されています。

2019年2月27日 (水)

春の藍建て講習会参加者募集

(満席になりました。)
  

 

 

すくもが出来上がる予定なので、春の藍建て講習会をします。

 

この回を含めて、あと2回かな?などと思っております。
もっとするかもしれませんが・・・

 

期 間:平成31年4月27日(土)から5月4日(土)の8日間。

 

費 用:1人1日1万円(+税) 材料費1万円(+税)合計97,200円(税込み)

 

内 容:藍の本建てに関すること全て。藍染の基本。

 

人 員:若干名(6名ほど)

 

申込先:gijapan@mbr.nifty.com または honzome@kon-yu.jp

 

 上記メールアドレスにお名前、住所,、電話番号、性別を添えて送信頂ければ、お振込み先等の案内メールを送らせて頂きます。入金確認後、参加確定とさせて頂き、当日の集合時刻、持ち物など、詳細の案内を改めて送信させて頂きます。

 

宿 泊:基本的にはご自分で手配していただきますが、ご希望の方には民泊の用意があります。ほとんどの皆さんが、民泊を利用されています。合宿状態ですが好評です。

 

食 事:近くにコンビニ、食堂があります。民泊は自炊もできます。

 

以上です。

 

Dscf0093_1_2                     冬の藍建て講習会の一コマ

«冬の藍建て講習会終了