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2006年12月18日 (月)

名古屋 vol.7 暖簾

 昨年の今日は大雪のために一日中暇で、売り上げもシャツ一枚だけ。本日は晴天なりでもありましたが、思いもかけぬ売り上げで、前年の十倍!元が元ですから、決してえばれたものではありませんけどね。

 伊勢から、おかげ横町の担当が、ご挨拶にみえました。

 古くからの暖簾がいよいよ駄目になり、同じものを新しく作ることになったのですが、その暖簾を発注した人も作った人も既に故人で、どうしたら出来るか分らない。その相談が組紐屋に行き、組紐屋から私に来て、それを復元をしましてね、それが今年の11月に出来上がり、納品できたからなのです。

 先ずは生地探しから始りました。帆布なのですが、暖簾専門のメーカーに尋ねても、帆布の産地の倉敷に尋ねても、日本中何処にも生地そのものがない。結局、織るしかなくなったのですが、今度は織機が無い。探しに探して何処で出来たかというと、なんと地元の佐野です。
 佐野は元々厚地の綿織物の産地。たった一軒、それも、私どもが普段付き合っている機屋で出来たのですから、「灯台もと暗し」そのものですね。

 生地は出来ましたが、今度は、それに色を差して暖簾にする職人がいない。ようやく江戸時代から続いている暖簾の専門店に頼むことが出来、最後の最後は、それを手縫いする職人捜しをして、約一年かけて復元しました。

 作ったのは三枚。伊勢にそれを送って、気に入っていただいたときは、本当に苦労が報われたようで、カミサンと二人で、「良かった良かった」と、喜び合ったものです。

 その担当が、「赤福」をもってご挨拶にいらしたのです。作った暖簾をとても大切にしていただいている様子をお聞きし、また、ほっとした次第。物づくりというのは、こういう苦労の報われ方をするから、続けることが出来るのですね。

 今日は伊勢づくしで、伊勢の料理人の店で、組紐親子と鞄屋のこうるさいお姉ちゃんに、下駄屋に櫛屋という、昨日と同じメンバーで牡蠣鍋をいただきました。最後は漁師汁と手こね寿司。

 伊勢は魚の宝庫で、海老も牡蠣もあるが河豚も良いらしい。確かに、頂いた魚の全てが良いものでしたが、そんな自慢話を沢山聞かされながらも、さもありなんと納得しながら、美味しく頂きました。ここの牡蠣は素晴らしいな。「百薬の長」であることを思い出した私は、当然の如く、お酒もいただきましたね。それも、軽く河豚のヒレ酒だ。

 今日は、もう一人の訪問者がいらした。岡崎で藍染をなさっている中島さん。女性です。

 この方は、ご自分の藍染を「地獄建て」と称されています。十年以上前に岡崎で初めてお会いしたとき、藍染を展示している私の目の前を、素通りなさった。しかし、手が青いのですから、藍染をなさっていることは一目瞭然。

 後を歩いていらしたご主人が、「おいおい藍染があるぞ」と呼び止め、しぶしぶ戻ってきて私の前にお立ちになった。私も、こういう方にはよくお会いするので、藍染の話は取り合えず致しますが、しかし普通は、共感することはまずありません。何故かというと、苦労が違うのですね。

 ところが話をしているうちに、中島さんとは苦労が一緒で、お互いに共感をするところが多い。いやいや話が弾ましたね。珍しく本物に出会えたのですよ。それは中島さんとて同じ思いだと言うことは、直ぐに分りました。

 おもむろに立ち上がり、私の藍染をつくづくと御覧になって曰く、「藍を染めて何十年にもなるけれど、私の出す色と同じ色を出す人に、初めて出会った」ですって。

 そして、「家に来い」とおっしゃる。
 私も出かけていきましたね。
 藍甕を見せ、「液をなめろ」という。もちろんなめましたね。
 だいたい、臭いで分るものですけれどね。全て、思った通りでした。

 今日も、手を青くしてお見えになった。リュウマチでお悪いのですが、独特の絞りをしながらの藍染は、最近、伝統工芸展かなにかで入選なさったそうな。私との関係もありますが、松坂屋の仕事も決まったということです。

 使っている「すくも」は、私と会った頃は、一番有名な藍師のものでした。私が別な方を紹介したために、今はその方から取っているそうです。つまり、私と同じ原料だと言うことですね。違いは簡単で、藍の建ち方と色が違うのですよ。

 体調は相変わらずです。
 風邪を引く一歩手前が続いています。

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