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2006年12月11日 (月)

かご染め

 「かご染め」という染め方があります。元々は、桐生で注染の方法の一つとしてあったらしい。それを数十年前に藍染めに生かしたのが、我が父親殿でありました。
 
 新聞各紙に紹介され、また、日本中の百貨店で紹介して歩いたし、NHKまで全国放送したものだから、ちょいと有名になってしまった。親父殿は、さすがに最初にした人だから、柄の出し方はうまかった。
 
 使うのは竹の籠です。それも、地元の職人が作るとても良いものを使っていた。柄として出てくる籠目が違うのです。

 それに目をつけた世界的なデザイナーもいらした。

 お隣の桐生市には、テキスタイルデザイナーとして、世界に名を馳せている方がいらっしゃる。昔からの知り合いだし、向こうは我が家と親戚だというのですから、まぁ、親しい間柄。彼が、様々な人を工房に連れていらした。その内のお一人です。

 かご染めを、彼のブランドで売り出さないかというお話が有った。親父殿が偉かったのかどうか、それはお断りした。理由は、ブランドに拘束されるからということでした。

 それからは、かご染めが親父の専売特許のようになり、それが発展して、「藍と色」と言って、地に様々な色を使い、その上にかご染めをするというのが一つの特徴ともなりました。

 現在、かご染とかむら雲染めとか言って、同じような染め方を様々な方がなさっている。柄を見ると、どうもいい加減で、ただぐちゃぐちゃにして柄だしをしているようにお見受けするものが多い(という気がする)。
 
 私は、親父殿の工房を離れてからは遠慮して、余程の個別の注文がない限り、かご染めは致しませんでした。やれば直伝ですから、親父殿に近い柄やオリジナルの柄も出せます。

 博多帯の無形文化財で、小森さんと言う人がいます。
 この方とは、長い長いお付き合いで、私の商売の先生でもある。
 なにせ、多分、この業界の商売としての大成功者であり、たたき上げの苦労人でもあります。

 この方の意見は、原則として実行することにしております。 

 第一は、「売れ筋商品を作れ」と言うこと。
 第二は、「同じところへ行くときは、新作を三割入れろ」と言うこと。
 第三は、販路を増やせということ。
 第四は、販売員(マネキン)の使い方。
 その他、色々教わって、最後に、「かご染めをしろ」とおっしゃる。

 この最後だけは、先に書いたように、親父殿の工房健在の内は、殆どやっておりませんでした。 

 先月、東急東横店で久々にお会いしたら、また「かご染めをしろ」という。そして、「他の人間がまねしちょるが、だれも柄を出しきれんじゃろが。大川と言えばかご染めなんじゃから、やらんでどうする」とお怒りの口調。
 親父殿の工房がなくなってしまった今、今度という今度は、「来年、工房が新しくなりましたら、おっしゃる通りにやります。」と約束してしまいました。

 それでも、今から出来ることはやろうと、本日は、絹の広幅を、久々にかご染めしました。これが世に出るのは、来年の初めとなるでしょう。

 小森のおじちゃまの存在は、まことにありがたいことであります。

 本日は、親父殿と母上の眠る墓に、工房移転の報告をして参りました。小森さんとは、仲が良かったものです。

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