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2007年1月21日 (日)

環境問題と藍染め

 地球温暖化を問題にした、ゴア前副大統領の映画が評判のようです。
 
 環境問題は、藍染めで言えば、人造藍も、ハイドロを使った化学建ての藍染めも、偽物とは言えないという世界が、その原因の一つでもあると、私は考えております。 
 科学(化学)というものの問題。または、その認識といっても良いでしょうか。
 これを説明するのが面倒なのです。何せ、私は文系だ。
  
 藍を化学的に分析すれば、植物から取った私の藍も、コールタールから作った合成藍も、同じ化学式で表される。だから、「合成藍は、天然藍と全く同じ物質だ」と、化学者は云う。

 醗酵も、「醗酵とは、微生物による物質の変化を伴う現象」で、「物質の変化とは、化学変化(反応)」であり、藍は「アルカリ性の液で、発酵か、還元作用によって、可溶性の物質に変化する」のだから、「現代は、醗酵の代りに還元剤を使い、簡単に藍染めが出来るようになった」と、これまた化学反応式を持ち出して説明するでしょう。
 だから、合成藍も化学建ても、偽物では無いと言うことになる。

 では、正藍染と何が違うかと云えば、色と性質と本質(意味)が違う。つまり、結果が違うのです。私が「似て非なる物」という理由はそこにある(このお話は、後日致します)

 この問題は植物から色を取る染めにも及んでいる。つまり、媒染剤の問題です。
 古来のそれは、灰の灰汁で色を出していた。
 今は、灰がありませんから、それを金属でまかなっている。
 金属は水に分解しないから、河川を侵す。 
 原料は確かに自然の物かも知れませんが、現在の植物をつかった染めも藍染めも、その工程に問題がある。

 しかし、金属を使って植物を原料とする染めをしている人も、還元剤を使って藍の化学建てをしている人も、原料が天然の物だからといって、自然に優しいとか、大切だとか、自分を棚に上げておっしゃっている。

 変な時代になりました。

 こういう説明を百貨店でしていたら、フムフムと面白そうに聞いているご老人がいらした。
 最後に私が、「科学は本質を表さない」と極論のようなことを云いましたら、「そういうな。便利な面だってあるんだぜ」とおっしゃった。

 私もそう思うし、その「便利」というのが、これまた問題なのだと思う。
 素性をお聞きしたら、当時の通産省の検査技官の親玉でした。

 それ以来、今でも親しくお付き合いさせていただいておりますが、退官なさった後、おもしろがって、教え子を連れてきては、私に同じ話をさせるのが玉に瑕です。

 こう書くと、科学を否定しているようですが、そんなことではありませんので念のため。
 そんなこと、出来るはずもありません。

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コメント

 今思いつきました。活用と利用ですね。科学(化学)ワタシなんかは物理学もですね。利用だけされて、活用されて無いのですね。職人仕事の現場の出来事を説明する手段としてね。

 私の物造りは、道具ですからその点が分りやすいですね。
科学を利用する人は売る為だけの物造りにを志向する人、科学を活用するのは使う為の者つくりを志向する人。
現実の現象としてそうなりますね。
何しろ、基本的に嗜好が絡みませんからね。例外は在りますよ。

 鍛冶屋には毎度。

>活用と利用ですね。

 だから、認識の問題かもしれないと思うのだな。私だって飛行機にも新幹線にも乗るし、パソコンを使って、こうしてお前さんと話をしているしね。
 しかし、人類は原爆も作ったし、それを運ぶミサイルも作ったし、森林は荒れ、砂漠は広がり、という問題も一方にある。

>科学を利用する人は売る為だけの物造りにを志向する人、科学を活用するのは使う為の者つくりを志向する人。

 旨いことを云うねぇ。
 ちゃんと仕事をしていると、または物と向かい合うと、こういう気付きが出来るのだな。
 随分生意気なことを私は言っているようだが、自分のブログだから、お許し願いましょう。

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