フォト

紺邑のホームページ

  • 紺邑のホームページ
    職人の手づくりのホームページです。 紺邑について、藍染めについての情報は、こちらをご覧ください。

ネットショップ

  • G.i-Japan
    藍染を始める方。藍染をなさりたい方もお訪ねください。藍に関する資材とノウハウを提供します。 藍染の製品もあります。 その他にも、沢山そろえて行きます。

他のアカウント

« 悪貨は良貨を駆逐する | トップページ | 仙台通信vol.4 »

2007年1月19日 (金)

井戸

2007_0115_1  待望の井戸を掘り当てました。何はともあれ、これで藍を建てることが出来ます。

 深さ129mと、思いの外深くなりましたが、仕方ありません。

 大きな岩盤に行き当たってしまったとのことです。

 その分、水質は非常に良かった様で、何よりでした。久留米絣の省ちゃんの家の井戸も、岩盤だったそうですが、やはり良い水が出たとのこと。お互い、普段の行いが良かったのでしょう。

 「省ちゃん」などと呼んでいますが、国指定重要無形文化財技術保持者会会員で、工芸会正会員で、人間国宝展にも出展出来る人なんです。絣の世界で、デザイン、括り、染め、織りと、一人で全部出来るのは、日本で3人くらいしか居ないでしょうが、そのうちの一人で、しかも一番若い。

 そういう意味では、芸術家と言っても良いのですが、どうも性格的に偉くなれないようで、私たち職人との付き合いが深い、変な奴です。

 ただ、身体がデカイ!
 そう言うと、「大川さんは態度がデカイ!」とつっこんできます。

 お互い、藍建ても藍染めも専門ですが、糸染めと生地染めでは、全く世界が違います。ですから、ライバルというわけではありません。
 彼の家に泊まることもありますが、省ちゃん曰く、「大川さんと居ると、しゃべらなくていいから楽だ」と言います。そういえば、九割私が喋っているかな。
 彼は親切で、染場に私を連れて行って、自分の藍染めにたいする考え方を私に語ります。もちろん、私は私で語るわけですが、貝灰の使い方は、彼に教わった。感謝しているのですよ、省ちゃん。
 
 「新しい工房が出来たら、絶対に遊びに行きます」と言ってくれておりますので、その時は歓待したいと思っています。

 今回は、奥様のエッチャンが来ていて、昨日の宴会も一緒。
 省ちゃんは、我々の世界では、人間国宝に一番近い人間ですから、「催事なんかには出てくるな」と言っております。そして、私は省ちゃんの先輩ですから、「人間国宝の先輩」という称号を得ることが出来るというわけです。

 お前がなればいい?
 私みたいな役人嫌いはいけません。

« 悪貨は良貨を駆逐する | トップページ | 仙台通信vol.4 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 井戸:

« 悪貨は良貨を駆逐する | トップページ | 仙台通信vol.4 »