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2007年2月16日 (金)

卸し金

 卸し金職人の岩渕さん。

Photo_56 「何年打ってます?」と聞くと、「五年かな」と答える変な人。

 随分昔、「うるみ工芸」という、浄法寺塗りの老舗の親父に、私と同じように年季を聞かれ、「二十数年やっています」と答えたら、「じゃぁまだまだだな」と言われて以来、そう答えることにしているのだそうです。

 

 でも理由がちゃんとあるところがただ者ではない。 
 
Photo_57 この人の打ち方は、若い連中に「信じられない」と言わせるほどの名人芸です。

 

  

Photo_58 卸し金というのは、機械化が遅れている世界。何故かというと、手より仕事が遅いし、打ち分けが出来ないから。
 卸す相手は、わさび、大根、山芋、しょうがなど、様々ですが、それぞれに目が違う。

 それを打ち分けるのが職人芸というものですし、ちょいと分っている客は、そういう注文をしてくるもの。昔は築地なんかにうるさい客がいて、打ち直しを頼まれて納めると、「こんな打ち方じゃぁ駄目だな」としかられることもあったとか。

 今はお客が良いものを知りません。

 私たちの仕事も一緒で、使う人との切磋琢磨が少なくなりました。「十人十色」だとか「好み」だとかいって、ちっともうるさくない。個性と普遍性の違いが分らないらしい。っと、これもえらそうだな。

 私との付き合いも二十年近くになりましょう。最初にお会いしたのが立川の高島屋。「日本の伝統展」という催物で隣同士になりまして、そこで卵焼き器を買って以来のお付き合い。

Photo_59 最近私が気に入っているのがこの卸し金。大根おろしが、楽に美味しく作れます。

 ところで岩渕さんは、実演をしているわけではありません。お仕事をしているのです。

 百貨店で打った卸し金を、某有名店に納めている。

 だから私はいつも、「人の光熱費を使って、売って商売して、打って商品づくりもしているんだから、いいね!」と言って、嫌がられております。

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