実演用の藍甕の2
甕を車で運ぶについては、色々考えもしました。液を漏れないようにすること、見栄えを良くすることなどなど。
そのうち、色々教えてくれる人が出て来た。ある人は、石油を入れる容器に藍を入れて運送会社に運ばせ、会場でポリバケツに移しているだの、すくもを持ってきて会場で藍を建て、帰りは捨てて帰ったり、お客様にあげたりしているなんてね。
それを聞いただけで、どんな藍かわかりますし、それはそれなりだけれど、私どものように、醗酵させた藍には、出来ないことばかりでしたね。
冬場は温度管理に困ります。昔は、加熱用のベルトを巻いたものですが、現在は前回の写真のような床暖房の小さい奴にしています。
熱が漏れないように、タオルを巻いていますが、これがあまり役に立たないので、昔に戻ろうと思っています。
表面に膜が張っていますが、これの具合で調子が分る。
泡がありませんでしょう。
皆さん、藍の液は泡がぶくぶくしていると思っていらっしゃる。そういう時もあるしそうじゃない時もある。でも、全て理由があるのです。
この甕の状態を見たある藍染めをなさる方は、「この藍は建っていないね」とおっしゃった。九州の方。この一言で、だいたいどういう事をなさっているか、どれ程藍染めを理解しているか、分ろうというものです。
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