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2007年2月22日 (木)

秋田の伝統工芸界の重鎮、「樽冨かまた」の鎌田さん。

昭和26年からこの道ひとすじの11代目。
 
Photo_71この方の事は、様々なメディアで紹介されています。

伝統工芸士会の会長や業界の理事長やクラフト協会の会長などを長く努め、「現代の名工」で黄綬褒章も受章しなどと、経歴を書いたらきりがない。

そんなことより何より、作る物がとにかく美しい。

 

Photo_72 写真は伝統的な木樽。

その辺のスーパーで売られている樽は、サワラに金属のタガが嵌められていますが、御覧のように、美しい秋田杉に竹のタガです。

 
 
 

鎌田さんの物づくりの基本は、「原理原則をはずさないことだ」とおっしゃる。

つまり、何故秋田杉を使うのか、何故樽を作ってきたのかという本質と技術からはずれることはせず、その延長線上に商品開発があるのですね。

 

杉は食と相性がよい。

だから酒樽も味噌樽も醤油樽も、みんな杉だ。

それに、木は保湿性が良く、湿度を調節してくれるから、お櫃や漬物樽にも使われてきたことなど、みな理にかなっていること。

しかし、そういう知恵の伝承が難しい世の中になってしまった。 

 

今の人は木に親しんでいないから木を知らない。

ストーブの上に置けば燃えるし、落とせば傷つくし、水を入れれば木地を通してわずかにしみ出す。

これを「汗をかく」と言うのだが、その汗が気化するときに熱を奪って、中の水が冷たいままでいられる。

それを「漏れている」と言われてしまう。  
    
販売が難しい時代になってしまったのですね。

だから、「杉の良さを科学的に具体的に説明できる準備をしなくてはならない」と鎌田さんは言うのです。

科学の役割ですね。

 

Photo_74 しかし、現代に生かせないはずがないという考えが鎌田さんにはあった。

そして、今までの工法で新しい物づくりに挑戦してできたのが、写真の品々です。

ビアジョッキやぐい呑みやテーブルウエアーへの進出ですね。

 

恐れながら、私ども紺邑も、本質をはずさないことを肝に銘じ、正藍染を現代に生かすことを心がけております。

それこそ、仕事に意味があるというものだし、やりがいもあるというものです。

 

Photo_73 お馴染みのこの広告には、江戸漆器の中島さんや、足袋のきくやさんなど、知り合いが沢山出て来るのだが、これを見た人から問い合せがあった。

曰く「パパスはともかく、写真の作務衣が欲しいのですがどこで買えますか?」というもの。

 

この話を鎌田さんから聞いて大笑い。

でも、さもありなん。

香川の伝統工芸「保多織り」の作務衣で、我々職人達が大好きなものなのです。

欲しい方は、お近くの高島屋の「伝統展」にお越し下さい。

ただし、私はおりません。

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