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2007年2月17日 (土)

紡ぎ染め織り

Photo_60 北海道は室蘭で、絹とウールを紡いで糸にし、染めから織りまでなさって、それを作品にしているという、田中秀一さん。

 最初にお会いしたのは、新宿の京王百貨店。
 私は「スペース匠」、彼は「シーズンプラザ」というコーナーにと、別々の場所に出展していた。社員食堂で、たまたま座った席の前に彼がいて、「大川さんですね。はじめまして。」と、ご挨拶を頂いちゃったのです。

 失礼ながら、私は存じ上げなかったので、「どちらかでお会いしましたでしょうか?」と聞くと、「いや、初めてです。」とおっしゃる。どうも不思議なことなので、「何故私をご存じなのでしょうか?」と聞くと、「有名ですよ。」とのお答え。
 その理由は未だに分りませんが、二度目にあったのが、ここ京都大丸でした。それ以来のお付き合い。

 写真のような姿で、彼は一日中糸を紡いでいる。
 岩渕さんと同じで、実演ではなく、仕事をしているのです。
 その紡いだ糸を自分で染める。

 「染めは草木ですか?」と聞くと、「染料も使います。草木の場合、媒染は明礬と鉄だけ。スズやなんやらかんやらは、怖くて使えませんからね。」とおっしゃる。

 私の知り合いで、京都の人間国宝のお弟子がいまして、彼女も彼と同じようなことをしていますが、絹ばかりで、ウールの染めはなさらない。温度差が怖いからで、それは私にも容易に想像がつく。

 彼はウールの草木染めもするから、どうするのだと質問すると、長々と時間をかければよろしいとの答え。なるほどと納得しましたね。

 彼の作品は、奥様との分業で出来上がる(紺邑と同じだ!)。糸を紡ぎ、染め、織るという、布にするまでが彼の仕事。
 デザインし、縫って作品にするのが奥様。だからというわけではないが、思いのこもった作品だというのは、見て感じます。
 

Photo_61写真は、紡いだ糸を染めて織り、仕立てたもの。
それが今日売れました。


 

Photo_62話をすると分りますが、彼は好き嫌いのハッキリした一途でまじめな男。
この笑顔は珍しいだろうなと思ったら、写真を見た本人が「俺はこんなに笑う男じゃない」という。それも分るな。

 音楽が好きで、特にジャズが好きで、ジョン・コルトレーンのLPを何十枚も持っていた。その一枚一枚に番号を付けて管理していたという、典型的なA型人間。それを全て売り払って、織機を買い求めて今があるので、その機を「ハタ・コルトレーン」と名付けたそうな。

Photo_63持参のパンフレットは、奥様が万年筆で書かれたもので、その文章と書体にも、作品に対する思いが込められております。その最後の一節だけを紹介すると・・・

「港にかかる白鳥大橋と噴火湾のむこうに見える渡島半島。そこに沈む夕日を見ながら、紡ぎ染め織りました。末永くご愛用いただければ幸いです。」

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