月見草の染め
本日は池袋三越の2日目。私としては初日。
2月のこの時期はいつも、沖縄におりました。
今年は工房の建築という大問題がありますから、余り遠くへは行けません。
「いざ鎌倉」と言うことがあれば、直ぐに戻れるところにいたい。
そこで、池袋を選ばせていただいた。
池袋は、御覧のようにたっぷりと商品があります。
紺邑始って以来でしょう。
ほれぼれとしますが、これを少しでも減らす努力は必要ですね。
お隣の方には、初めてお会いしました。
私が佐野だと知ると、桐生の出身だと。
私が小俣だというと、親戚がいると。
それが肉屋だと言うから、「玉子屋」ですかといえば、「そうそう玉子屋!母の従姉妹か何かで、そこのトンカツをよく食べた」というから、私の食べたトンカツと同じ物だと。
そんな話で盛り上がりました。
実演用の藍瓶も京都から届き、そのセッティングをしていると、そのお隣がよってきて藍について質問をする。
灰汁の話をすると、「媒染剤としてですか?」と聞くから、醗酵についてお話をさせていただいた。
ところがこの方は、その後も灰汁を媒染と間違える。
どうしてだろうと思ったら、お知り合いに、月見草の染めをなさっている方がいて、また彼の師匠の様な方なのだそうです。
その方は月見草の染めを、いわゆる鉄媒染でなさっているという。
私が藁灰の灰汁の話をすると、我が意を得たらしく、「それです。藁灰の灰汁です。」と。
その後、そのお師匠さんの話を伺えば伺うほど、こだわりが伝わってくる。
その方は藍染めだけはなさらないということでしたが、これも良く分る話で、一つのことに一生懸命になると、二つ目に行くエネルギーはありませんし、ましてや草木染めとは縁のない藍染めだ。
実にさわやかな気分にならせていただきましたし、こんな事は久々です。
実は、ちょっと気の重くなる話もあったのですが、吹き飛ばしてくれましたね。
良き出会いに、感謝です。
本日は、家に帰ってきております。
池袋は通いが可能なのです。
上記の話をカミサンにしましたら、「会ってみたいね」という。
全くその通りです。
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