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2007年3月15日 (木)

甕覗(かめのぞき)の2

 秋田に刺し子をなさっている女性がいらっしゃる。その世界では名の通った方。
 彼女が我がふる里においでになり、最後は鬼怒川温泉までご一緒した。山を歩くと、道々に生えている草花の名を本当によくご存じで、無知な私に、一々解説なさりながら歩くので、なかなか前に進めないというような方。

 鬼怒川への道すがら私に、「あなた、私の死に装束をお染めなさい!」と言い出した。「それも甕覗きでね。一回染めただけの薄い色じゃないわよ。本当の甕覗き。わかっているでしょうね!」と、怒ったようにおっしゃる。仕方なく、「わかりましたよ。」とお答えはしましたが、染めると言うことは、死ねと言うことのようで、お約束は果たしておりません。
 「本当の甕覗き」と彼女の言った意味は、手間を掛けた色ということですね。つまり、液の中に藍の色が少なくなり、染まらなくなったそれに、何回も何十回も入れて、ようやく染まった薄い青色ということ。

 正藍染めの液は、灰汁がたっぷり入っていますが、若い内は藍がそれに負けない。年を取ると、色が付かず灰汁が付き、洗いが悪いと取れずに斑々となる。時間と回数を重ねれば重ねるほどそれは酷くなるわけで、きれいな薄い青色など、染まるわけもない。
 どうすれば良いかと言えば、そのつもりで藍建てし、染め、管理して行かなければなりませんし、それ専用の甕が要ると私は考えているのです。昔は時間があった。ご時世と私の現状がそれを許してくれないのです。
 しかし、世は変化も致しますし、私にも工房が出来そうだ。ついでに甕覗きも染められる余裕も、出来たら良いなと思う。

 「甕覗」には、「水の入った甕の、水面に映った空の色を、覗き見た色」という解釈もあるらしいですが、これは、なるほどと思う。

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