イタヤ細工 2
イタヤ細工は、イタヤカエデの若木の幹を、帯状に裂いて編んだものをいいます。 代表的なのは箕(み)ですが、これを使う機会は最近少ないですから、その基本的な技術を使い、カゴなどを作る。
特徴は編み方にもありますが、この小刀を使い、材料を薄く削れることにある。
これを、カッチャ小刀と言います。
「カッチャ」とは、秋田弁で「逆さま」という意味だそうで、普通はこちらを使うところを・・
その技術は寛政年間(1790年頃)に、農村に起こった副業が発展したものといわれています。
資料や記録など残っているわけではありませんが、それが、農村の純然たる手工芸であることを物語っているとは、リーフレットに書かれていることですが、なるほどと思いますね。
素朴な言い伝えは残っているというのは、民芸の典型と言えるかもしれません。
本来、イタヤ細工は、白い木肌の持つ素朴さがあったわけですが、近年は、お客様の要望もあり、又、お父様の工夫もあって、様々な製品が作られるようになりました。
しかし、基本は同じです。
少し見えるヤマブドウのカゴも、編み方はイタヤ細工の手法が生かされた物になっている。
ところがこれさえも、中国製が出回るようになり、菅原さんは仕方なく、製品に焼き印を入れているとのこと。
どうも困ったものだ。
この細工を生業になさっている家は三軒。
菅原さん以外は、ご高齢とのことなので、「跡継ぎは?」と聞くと、居るような居ないような感じですね。
なにせ、秋田弁ですから!
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