籐工芸 -夫唱婦随-
籐工芸の小峰さんご夫妻。
随分古いお付き合いですが、本当に親しくお話しできるようになったのは、実はパソコンの縁。
私がインターネットのお話をしてからじゃなかったかな。
ブログを始めた時、「あれは良いよ。毎日書いているかい」と私に言って下さり、それが切っ掛けで、こんなに書くようになっちまったのです。
最初にお会いしたのは、高島屋の伝統展だったと記憶していますが、その当時、今のように「おしゃべりも職人芸の見せどころ」なんて言うほどしゃべっていたかな?私には、比較的無口な方という印象がありますね。
とにかくパワフル!
そしてアイデアマン!
写真で抱えているのは「抱き枕」ですが、そのほか、「つかまり立ち」や「ベッド」や「椅子」やらなにやら、小峰さんならではの物が沢山あります。
ですからファンも多く、いつも売り場のにぎわいに圧倒されております。
私がこう感じる人は少ないな。
陰の功労者は奥様でしょうね。
このお二人はいつも一緒だ。
小峰さんは時々難しい顔をなさる。
これは根っからの職人だからで、いわゆる頑固一徹というところが表情にも態度にも表れている。
その脇でいつもニコニコなさっている奥様がいるからこそ、場が和むのでしょうね。
「おしゃべりも職人芸の見せどころ」とはいっても、おべんちゃらは決しておっしゃらないし、お客の機嫌取りなんかしませんからね。
夫唱婦随と言いますが、その典型のように感じます。
後輩の私をかわいがって下さり、心から感謝しておりますが、時々、「疲れたかい?」なんて優しい言葉を掛けて下さる。
だけどね、随分先輩の小峰さんにそんなこと言われても、「疲れました」とは答えられやしませんや。
こういうのを、本当の励ましというのでしょうかね。
私は最近、ご子息と遊ぶようになった。
この男もお父様の血を引いてか、頑固だな。
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