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2007年9月 4日 (火)

藍建て

藍は水に溶けませんから、それを可溶性にすることを「建てる」といいます。

根本は「醗酵」という、微生物の働きを利用するのですが、これが現代の化学に慣れた人には難しいらしい。

だから、還元剤を使ってしまうのですね。

ネットを調べてみると、「還元剤を使って醗酵させている」なんて、とんでもないことをまことしやかに語っている専門家もいるくらいだ。

 

唐木指物師の高嶋さんは、「他人が出来たことが、自分に出来ないはずがない」とおっしゃる。

ですから、文化財の修理・復元を進んでなさっている。

私も基本的には同じ考えです。

 

還元剤も苛性ソーダもソーダ灰もブドウ糖も無い昔から、人間は藍建てをしていたのですから、そんなものを使わなくたって出来ないわけがない。

それも、日本中で当たり前のようにやってきたことだ。

 

何で出来ないかと言えば、余計な知識が多すぎるのも一つの原因ですね。

簡単に言うと、勘が働かなくなっているのですな。

だから藍を建て、染めようとする人には、先ず知識を捨てることをお勧めしています。

それには、「還元」や「アルカリ性」と言った言葉を捨て去ることです。

それこそ、そんな言葉を知らないで、人間は藍染めをしてきたのですからね。

こんな事は言わずもがなですが、「知識」と「知恵」の違いですね。

風間君も最初は、PHメーターを持って年がら年中計っていましたが、今やその機械も何処に行ったか分からない。そんなもの藍建てに何の関係もありません。

20070802090658これが、我が新工房で建った最初の藍甕の姿。

すくもと灰汁だけで、他のものは、貝灰も黒砂糖もフスマも一切入れておりません。

もちろんこの甕で染めましたが、すばらしい色だと、ほれぼれしましたね。

しかし、長くは持ちません。

何故なら、微生物も腹が減る。

そこでどうするかは、勘がものを言うのです。そこで勘が働かないと、結局は還元剤を使うことになる。これが常なのですな。

 

ではどうしたらよいかと言えば、藍に対して素直になることです。

多分、職人は皆同じ事を感じ、思っているのではないかな。

特別そんな話はしませんけれどね。

 

具体的にどうすれば良いかなんて、口で説明なんて出来ません。

ましてやそれを、文字で表せる訳もない。

だから見て覚えろと言うのでしょう。

説明できると考えることが、そもそも素直じゃないな。

 

勘は養うもの。

それを修行と言っても良いと思いますが、簡単に出来るものでもない。

だから、出来ないことに悩むこともない。

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藍染め」カテゴリの記事

コメント

先日はありがとうございました。
この記事にリンクを貼らせて頂きましたが
よろしかったでしょうか?
変化はしていますが、なかなかです。
藍の色が建たないまま、
無くなってしまう事も有るのでしょうか?

こんにちは、いや、こんばんはだな。
余計なお世話を焼いたようで、誠に失礼しました。
リンクなどはご自由にどうぞ。

さて
>変化はしていますが、なかなかです。

待つのですよ。辛抱が肝心。
我が工房では、練った後は寝かせますからね。

>藍の色が建たないまま、
無くなってしまう事も有るのでしょうか?

はて?こういう事の一般論が出来るかどうかだな。
私の使っているすくもとあなたのは多分違う。
灰もそうだし、水も違う。

だから、紺邑に限って申し上げれば、無くなるなんていうことは考えられませんね。

またどうぞお越し下さい。
私は本日、藍建てと染めで、クタクタであります。

ありがとうございました。
また催事で関西方面にいらっしゃる時は
伺いたいと思います。

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