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2007年10月11日 (木)

藍建て 染めと教育

 インターネットというのは、ただただ情報が多い。私がこれに出会ったのが1995年だから、結構長いか。でも、ブログを初めてからは、随分ネット社会とも親しくなった。

 調べると、様々な藍建てがあり、藍染めがあることが分かります。紺邑もその内の一つなんでしょう。思うのは、職人仕事が少なくなっているなと云うこと。

 百貨店に出展して、一人一人のお客様に出会いながら藍染めを語ることと違って、ネットはいっぺんに大勢の方と語れて便利なようではあるけれど、やはりそれは文字の世界で、心まではなかなか伝わらない。私は、この「心」というのが大切なのだと考える。
 

 青森県の小学校で、一年掛けて、藍の栽培からすくも作りから藍染めまでの体験をしたという報告の記事を読みました。題して「藍の栽培及び藍染めで輝くこども達」。藍草を栽培し、蒅(すくも)を作り、苛性ソーダを使ってハイドロサルファイトで還元させて染め液を作った。

 この経験で、教わった子供達は、歴史が分からなくなったでしょう。学校も子供達に対して、かわいそうなことをするものです。歴史が分からなくなったばかりでなく、この子達は「仕事」が分からなくなってしまった。

 何が言いたいかと云いますと、この子達だって出来ることを、私たち職人がやっている事になっちまうでしょ!ということ。子供たちは職人仕事を、子供の自分たちでもできる程度と理解したでしょう。

 職人仕事だけじゃなくて、どんな仕事だって、一人前になるには、経験や素質や修行が要る事なんて、世の中に出れば当たり前のことでしょう。この子達は、それが分からなくされてしまったわけで、世の中に出てから苦労することになるでしょう。

 これを企画した先生は、世の中を甘く見ている。苛性ソーダを使って還元剤使って、何が教育というのか。
 歴史の中に、そんなものはなかった。
 そういうことが、教育の場では大切なことのはずだ。

 学校で歴史を教え、藍染めがあり、そこに子供達が想像力を発揮し、それに思いを馳せるとき、歴史の中にいる紺屋が、苛性ソーダとハイドロを使っているなんて、喜劇か悲劇か!

 そりゃー、たかが藍染めと言えなくもないが、一事が万事とも云うでしょう。

Experience毎年一回行われる、近くの小学生の藍染め体験。
藍染とは何か?その歴史などを語りながら藍染の体験をしています。

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