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2007年10月22日 (月)

「インド藍」と醗酵と

所謂「インド藍」を開発したであろう学者のお話を致しましたが、この「インド藍」というのは多分、商標かなんかなんでしょうね。

 

インド藍を「マメ科の亜潅木。草ではないので木藍とも呼ばれます。日本では沖縄県小浜島で採れ、泥藍で染めます。明治時代に大量に輸入され、蓼藍の衰退する原因となったともいわれています。」と、私のホームページでは説明させていただいております。
 
その中の藍の成分だけを抽出したものだと、私は想像しているのですが、どうでしょうか。

そう言うと、その開発した方は、否定しなかったな。

 

「醗酵のお話をさせていただいた」と書きましたが、醗酵というのは、農大の小泉教授に寄れば、「有機物が微生物によって分解され、人間に取って有益なものに変化すること」となり、それが「有害なものに変化すること」を「腐敗」と言うのですね。

有機物を醗酵させるためには、純粋なものではいけません。

そこには微生物の餌となる雑物が必要です。

だから、すくもは醗酵するのです。

しかし、藍の成分だけを抽出した、所謂「インド藍」には、多分、雑物が無いから醗酵しません。

だから還元剤を使わざるを得ない。

私がそう言うと、やはり彼は否定しなかったな。

無機質のコールタールから取った「インディゴ・ピュアー」は、説明するまでもありませんね。

 

昔ある雑誌に、「天然の藍染めが簡単に出来る」というコピーで、所謂「インド藍」が紹介されておりました。

これも草木染めの悪しき弊害とも言うべきもので(誰が言っているかと言うと、私)、原料が天然のものなら、染めも天然となってしまう。

つまり、工程が化学的であることなど、問題にしないのだな。

しかし、醗酵と言う工程と、還元剤を使った工程は、似て非なるものです。

これが化学に侵された現代人には理解し難いようです。

 

簡単に言えば、醗酵は食品になりますが、還元剤を使ったものは食べられますか、っていうことですよ。

たとえ食べられたとしてです、身体にどう影響しますかね。

醗酵は当然、有益なものとなる。

藍染めも同じでね、醗酵の藍染めは、人間にとって有益であるが、化学的な藍染めは、その原料が天然であろうとも、そうは言えない(遠慮がちに・・・)ということなのですな。

 
 
つまり、人類が染め続けて来た、何千年という歴史を持つ、藍染めの意味を失うのです。

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