枯れる
さて、私の藍染めだって、絶対に色が褪めないなどという事は言えません。これは、天候や素材によるのですね。そうすると、扱い方が違ってくる。
絹とウールは、定着に時間が掛かるが、それでも、藍が元気で、天日干しをしっかりしていれば、それほどではない。
綿でも、ニットは定着が悪い。たとえば、Tシャツや靴下などです。それでも、定着してしっかりしたものもある。一定では無いところがつらいところだ。それは、お使いいただいているお客様が一番よくご存じだと思います。
その場合は、染め直しをする。それが染屋の良いところですね。大事に使ってさえしてくだされば、染め直すと新品の様になります。
絹とウールはなるべく寝かせていただきたい。道遊さんから頂いたセーターなんかは、その結果のものすごさを改めて確認させて頂いた。
一方で、灰汁を使っていない藍染めはどうなるか。これも一定ではないでしょうが、概ね退色するでしょうし、また、それが売りものにもなっているようですね。それを「枯れる」と表現するらしい。
私にはよく分かりません。
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コメント
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最近ブログに登場するセーターに続き、何と浅葱の作務衣まで手放してしまいました。理由などは書かなくても紺屋さんには伝わると思っております。しかし、この贈り物の価値を理解できる方かは...。
投稿: 道遊 | 2007年11月19日 (月) 23時42分
裏地が浅葱の作務衣じゃないでしょうね?
「物」は幾ら値打ちがあっても「物」、吟味した或は愛着のある品を贈り、贈られた人がその価値を肌で感じ取ってくれたら良い贈り物ですね。
贈り物に「心」が使われることがそのプレゼントの価値を高めてくれます。
「水」も心尽くしの有難いプレゼントですよ。
投稿: 鍛冶屋 | 2007年11月24日 (土) 04時42分