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2007年11月21日 (水)

枯れる の2

歌の世界では、枯れることを目標にしてきた。
よけいな装飾を削り取って、ただただ歌うことで説得力がある歌を歌いたいな、なんてね。

 

そういう意味で、あまり聞きませんが、ペリー・コモみたいな歌が、若い頃は理想でありました。

 

歌を歌うことは、誤解を恐れずに言えば、色気を出すことでね、その色気の趣きが様々なんですね。
たとえば、聴衆に媚びたり、表現過多になったりするのです。
ショウビジネスの世界にいると、余計に感じる。

 

声を出すと言うことは、物理的な事でもあって、訓練すると、歌っている人の精神状態まで読み取れるようになる。
それを己に返すと、時々嫌になったりしたものです。

 

今は亡きギター弾きの純ちゃんが、「君の50過ぎた時の歌を聴いてみたい」と言ってくれていましたが、多分、「枯れた私の歌」という事だったのだと思う。

 

これは恐れながら、聴衆の質の問題でもありましてね、英語の歌を、当たり前ですが、アメリカ人は実に理解してくれる。
これまた当たり前ながら、日本人のその理解には、やはり少々無理があるように感じるのですね。

その「無理」に訴えかけようとすると、どうしても、「どうだ!」という表現になる。

 

ですから私は最近、日本の歌ばかり歌うようになりました。
不思議なことに、日本の歌は素直に歌える。
英語の歌はやはり、フェイクする癖が抜けませんね。

 

何故こんな事を書いているかというと、レイ・チャールズの最後のアルバム、「Genius Loves Company」を聞いたからなんです。

 

様々な歌手とのデュエットのアルバムですが、長女から教えてもらったもの。

 

彼女は、「そりゃー確かに声は衰えているけれど、枯れていて良いよ」と言った。

 

改めて聞いてみると、レイは何も変わっていない。
もうすぐ死ぬというのに、ファルセットまで使っている。
こう言うのは、枯れると言うより、変わることの出来ない、レイ・チャールズの持て生まれたものなんだろうな!?なんて考えさせられております。

 

そういうものを、私は持っているのだろうかとね。

やはり、藍染めに出会ったことに感謝するしかないな。

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コメント

大川さんは器用な人です そうして努力家です
それにいい男 タフガイ・・・・・・・・・・・・・・・・

大川さんには、チャンと二筋の道が?在るのかもね?・・・・・

これはたかが職人様、お帰りなさいませ。
旅の最中でも、自分の品物の研究に励むとは、さすが先輩です。

お褒めいただいたのでしょうかね?

私の歌を聴いていただいた時も、たしか褒めていただいたな。

ありがとうございます。

器用貧乏なんて言葉がありますが、私は色々やってきすぎましてね、二筋に絞ったのです。

今後も、お褒め下さいますように、また、褒めていただけますように、精進いたします。

よけいな装飾を削り取って、ただただ歌うことで説得力がある歌を歌いたい・・・・大川さんの言葉・・私もそんな歌をうたえる時がくればいいと思うのですが・・・・
。最近は飾りの多い歌手が多いですね。いつか大川さんのライブを是非実現したいなと、このブログをみてそう思いました。

加藤さん、こんな昔の記事にコメントいただきまして恐縮です。

私のライブを実現させてくださいな。
どんな小さなことでも結構ですよ。

お気遣いだけでも、ありがとうございます。

うれしいお言葉、ありがとうございます。春になったら、工房へ遊びに行きたいと思います。その時にでも、いろいろお話を聞かせてください。よろしくお願いします。

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