紺邑のホームページ

ネットショップ

  • G.i-Japan
    藍染を始める方。藍染をなさりたい方もお訪ねください。藍に関する資材とノウハウを提供します。 藍染の製品もあります。 その他にも、沢山そろえて行きます。

イベント情報

フォト

« 07/11浜松通信vol.5 | トップページ | 町田通信vol.1 »

2007年11月12日 (月)

正藍冷染(しょうあいひやしぞめ)

 藍染めで、唯一人間国宝に認定されたのは、宮城県栗駒の千葉あやのさんです。
 時に昭和30年。その手法を「正藍冷染」といいます。

 藍瓶ではなく、木樽に建てるのですが、加温出来ませんから、暖かい時期にしか藍染めが出来ません。それが「冷染」の由来なのでしょう。

 千葉さんは、型紙以外は、すくも作りから藍建て、染めまで、全部ご自分でなさっていたとのことです。たぶん、あの地域ではずいぶん盛んであったろうけれども、千葉さんだけが残ったのではないかと想像しております。
 その藍建ては、すくもを団子状態にして寝かせ、それを樽の底に並べて灰汁に浸す方法だと思いますが、これが実に合理的なのですね。しかし、建つまでの時間は掛かりそうだ。

 私が親父殿から離れ、工房もなく放浪していた時に、染め場を貸してくださったのが和尚ですが、そこは廃屋で荒れ果てておりました。しかし、ありがたいことに、風呂桶と井戸水があったのです。
 風呂桶を見て、千葉さんの藍建てに思いついた。当時は私には、藍甕もありませんでしたからね。

 そこで、想像しながら「正藍冷染」をしてみた。苦労をしましたが、何とか建ちました。しかし、そこからが大変。
 私はプロですからこれで食わねばならない。だから、冬も染めなければならない。つまり、温度管理に苦心をいたしました。幸い、今は電気という便利なものがありますから、それを利用した。

 最初は、熱帯魚のヒーターを使いましたが、これがすくもにやられてすぐに壊れる。安くありませんでしたから、経済的にも困った。そしてたどり着いたのが、キャンプ用のヒーターです。これで助かりましたね。
 それでも冬は冷えますから、風呂桶に布団を何重にも着せて、暖を取らせたものです。

 そんな思い出もある「正藍冷染」ですが、実は千葉さんの作を見たことがなかった。興味はありますが、機会がなかったのです。

 昨日、浜松でようやくそれを見ることが出来た。
 それについては、明日以降とします。

« 07/11浜松通信vol.5 | トップページ | 町田通信vol.1 »

藍染め」カテゴリの記事

コメント

きっとキレイで暖かそうな「青」でしょうね!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/194328/17058312

この記事へのトラックバック一覧です: 正藍冷染(しょうあいひやしぞめ):

« 07/11浜松通信vol.5 | トップページ | 町田通信vol.1 »