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2008年3月19日 (水)

灰は藍建ての命。
良い「すくも」と、良い水と、良い灰があれば、藍は建ちます。

しかし、どうも、今使っている灰が気に入らない。

灰の良し悪しは、灰汁に手を入れた時のヌルの加減でわかるもの。
どうも、それがよろしくないのです。

灰を探すことにしました。

閑馬の辺りは、元々林業で栄えたところですから、材木屋さんが多いのです。

お伺いした一軒目は欅を扱っている会社でしたが、残念ながら、ここでは無駄が一切でない。
ですから、材木からゴミ一つも、少しの灰も出ないのです。

すばらしいシステムでしたが、お話しさせていただいた社長には、すばらしい人間性を感じさせていただきました。
別れ際には、灰を探してくださる約束をしていただきましたが、恐れ入りました。

以前から気になっていて、一度行こうと思っていた、「樫」を扱っている銘木屋さんが熊谷にありますので、カミサンと二人で行って来ました。
片道およそ一時間半。

残念ながら、ここも灰が出ない。
しかし、チップや破材は出るとのこと。
それも、あまりに大量なので、ある業者に全てお譲りしているという。
その業者に直接行って見たらどうかと、その会社でお話しさせていただいた女性が教えてくださった。
その業者がどこにいるのかお伺いしたら、「確か佐野ですよ」とおっしゃる。

「え!佐野のどちらでしょうか?」とお聞きすると、住所を調べてくださった。
「佐野市下彦間と言うところですね」と聞いたときには、我が耳を疑いましたね。

下彦間は、閑馬の隣だ!

その女性に感謝しつつ、工房に戻りました。

何せ、お聞きした業者は、紺邑から車で5分位のところのはずですからね。

この女性も、一軒目の社長に負けず劣らすすばらしい方で、カミサンと二人で、「お寺や神社を相手にしているから、木を扱う人は、あんなすばらしい人になれるのだろうか」と話し合ったほどです。
カミサンは、「私は、あんな笑顔は出せていないな」なんて反省をしておりました。

さて、紺邑に戻ったときは、すでに5時を過ぎていたので、私どもも帰りの支度をし、その業者もきっと終わっているだろうから、場所だけ確かめて、明日伺おうと言うことにしました。

下彦間には、行きつけのガソリンスタンドがありますから、そこで聞けば分かるだろうと、ご主人に聞くと、「そこに煙の見える家がそうですよ」と教えてくださった。

これまた「え!」てなもんで、毎日煙が立っているから、何をやっているのだろうと思っていた家だったのです。

お寄りしてみたら、未だ煙が立ち、お仕事中でした。

何を燃やしているのかお聞きすると、なんと、熊谷から来た樫の木を燃やしているではありませんか。
「灰はどうなさっていますか?」とお聞きすると、「捨てていますよ」とおっしゃる。

なななんと、私共が求めていた灰が、我が紺邑のこんな近くにあったではありませんか。
それも、熊谷の方に教わった。
「いつでも、いくらでも持っていって下さい」とおっしゃっていただいた。

恐ろしいほどの縁を感じ、また、私たちが閑馬に来た意味を噛みしめさせていただいた。

そしてその家では、楢の木もあり、藍建ての材料に溢れております。

また家の方々も、見ず知らずの私たちを歓待して下さり、思わぬ長居をし、お話も沢山させていただいた。

今日一日は、すばらしい人達にお会い出来た特別な日となり、紺邑の将来に、明るい日差しが指した日でもありました。

感謝<(_ _)>

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コメント

「事実は小説より奇なり」と言う様な、楽しい一日でしたね!大川さんの一日の顔が目に浮かびます。ブログを見ていて、こちらまで楽しくなりました。happy01

新しい工房を閑馬に作ったのには、そこに、大川さんが行かなくてはならない何かがあったのでしょうね。

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