作り手 使い手
昨日のことですが、一人の若い伝統工芸士が辞めたという知らせがありました。よく知っている仲ですから、感慨無量。
それを教えてくれた職人は、「私だって分かりませんよ」と言った。その内『あいつ何処に行った?』なんて言われるかもしれません」と語る。かくいう私だって分からない。
日本の伝統文化という物は、風前の灯火。だから命がけなのです。
私は、伝統というものは、意味があるから続いてきたのだと考えています。それは、人が生きると言う意味にも通じるとも思う。辞めた奴の仕事も意味あることだけれど、「悪貨は良貨を駆逐する」の例え通り、粗悪な廉価品に負けているのです。
私たちは物を作るプロだ。であるとするなら、それを使うプロが消費者ではないかと、私は思う。彼らが皆、見る目を失っているのではないかな。
なんて、そんなことばかり言うから、嫌われるのでありましょうね。
誰に?って、悪貨の人達にです。
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