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2008年7月 7日 (月)

貝灰と石灰

紺邑の藍建てには、貝灰(かいばい)を使っています。
貝灰も石灰(せっかい)の一種ですが、市販されているいわゆる石灰は、消石灰と呼ばれていますね。
これを、「石灰(いしばい)」とも言います。

どう違うかと良く聞かれます。

消石灰は、石膏分が多い。
これが、建てた藍甕の底に、白く残る。
石膏分は、微生物の餌になりませんからね。
良く、アルカリの調整などという意見を聞きますが、そう言う面もあるのでしょうけれど、藍が堅くなり、寿命も短くなるし、すくもに入っている藍分(ランブン)を充分使い切ることが出来ないと、私の経験は語って参ります。

一方貝灰は、蛎や蛤や赤貝の貝殻を焼いた物を言います。
これは、古くから藍建てに使われてきた。
「貝殻を焼くことにより、イオン化され云々」なんて言う理屈は知りませんが、微生物の餌になる事も、これまた経験が教えてくれます。

一昨年、京都大丸に出展したとき、京友禅の若い作家が、「藍染めで、斑が出ないようにするにはどうしたらよいのか」と聞いてきた事があります。
この作家は、藍建てを良く知っていたので、実演の藍甕に手を入れてもらって、底にたまっているすくもを握らせてみた。
手を出して、「こんな柔らかいすくもは、初めてです」と驚いていましたが、この「柔らかさ」は、貝灰のお陰なのですね。
柔らかい藍から、柔らかな藍の色が出て来る。
貝灰の白味は、一切残らず、微生物が全部食べてしまう。
紺邑の美しい青色の、源の一つです。

貝灰で藍建てをしますと解りますが、消石灰と性質が全く違います。
ですから、藍建ても変わる。
省ちゃんは「難しい」と言いますが、私もそう思う。
下手な使い方をしますと、藍が寝てしまうのです。

それにしても貝灰が、現代の日本に未だに存在している事は、ありがたいことだし、捨てたものではないと言うことでしょうね。

 

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コメント

突然ですみません。当方は石灰の産地なのですがほしい石灰が近くで見つからず探していました。発酵建ての時の石灰を単純に貝灰に代えるという訳にはいかないのですか。よろしければお教え願えないでしょうか。よろしくお願いします。

小薮 那音子 さん、コメントをありがとうございます。

さて、
>発酵建ての時の石灰を単純に貝灰に代えるという訳にはいかないのですか。<

というお問い合わせだけれど、私は石灰の使い方をもう忘れてしまいましたが、先ずはやってみることです。
私は、同じようには行かないだろうとは思いますが、上手く行くかも知れませんよ。

藍建てをなさる方のお話しに、「止め石」というのがありますね。
私も、山村省二氏も、特別「止め石」という作業は行いません。

先ずはともあれ、経験が必要だと思います。

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