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2008年11月29日 (土)

「感じる」と言うこと

分からないなんて事は、たいしたことじゃない。

だから、分かるなんて事も、たいしたことじゃない。

なんて書きましたけれど、藍染をしておりますと、藍が、「日本人は、人間の理解を超えたものの存在を感じ取る能力を持っていたのではないか」と、私にかたりかけてくるのです。

日本人は「分からないこと」を許容することが出来たのではないだろうか。

というよりも、感じ取ろうとしてきたと言った方がよいかも知れません。

 

日本の藍染の原料を「すくも」と言います。

藍草の葉に傷を入れ、水はけの良い土間に積み、水を打ち、むしろを被せて寝かせ、100日程かけて醗酵させた物です。

藍分の含有量は、3~4%くらいと言われております。

それを、灰汁でまた醗酵させると、藍染が出来るようになる。

こう書いて説明したところで、昔の人が「醗酵」という言葉を知っていたから、「醗酵」という手段を用いたわけではない。

 

何故、藍染が出来るのだろうかと、日本人は分析してわかったわけじゃない。

しかし、感じることは出来たから、「すくも」を作り、保存できる様にし、一年中藍染が出来るようになった。

藍染は世界的な文化だけれど、他の国では、藍草が育った時だけしか、藍染が出来ない。

ここに、日本人の特徴があるように、私には感じられる。

 

日本人は、自然という物と語り合い、または溶け合って生きてきたから、感じる力を持つ。

一方、自然を、自分と対立する一つの物と考える西欧文明は、分析して分かろうとする。

コールタールから藍の成分を作り出し、合成藍が出来た訳がそこにある。

これの藍の含有量は100%ですから、インディゴ・ピュアーと呼ばれます。

 

すくもを灰汁で醗酵させて染めた藍染と、合成藍で染めた藍染と、何が違うのかと言う問題もある。

日本人は、その違いを感じる事ができた。

だから、明治30年頃、合成藍が日本に入ってきたとき、日本人は藍染を着なくなってしまった。

 

一方、分析で分かろうとすれば、すくもの藍も、合成藍の藍も、成分は同じと言うことになるらしい。

ならば、合成藍の方が、手間も掛からず、大量生産出来るし、管理なんてする必要もないから優れている、という見方もある。

だから、世の中は合成藍の藍染だらけになった。

 

合成藍には、醗酵する元がありません。

だけど、水に溶かさなければならない。

だから、苛性ソーダと還元剤を使う。

それを河川に流したら、どうなるだろうかと、私は感じる。

 

伝統的な藍染めは、草の葉と灰汁です。

葉は、古来から薬草として人間が使ってきた物。

灰は田畑に蒔いた物。

それを河川に流したら、どうなるか。

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