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2008年11月22日 (土)

アルカリ性であると言うこと

「藍」は水に溶けません。

水に溶けなければ、染めにならないから、溶けるようにする。

それを「建てる」と表現するのですね。

 

物の本や、ネットの藍染の解説によると、「強アルカリ性の溶液に、藍は溶ける」と書いてある。

それを昔は、木灰の灰汁で取っていたが、今は灰がないから、苛性ソーダなどで強アルカリ性溶液を作るのだそうな。
 

苛性ソーダで作られる強アルカリ性の溶液は危険だから、ゴム手袋が離せない。
素手で染めれば、瞬く間に皮膚が荒れるか傷だらけだ。

だから、アルカリ性の水は、河川に流してはいけない。

 
 
畑や田んぼをアルカリ性にするのに、農家は苦労をする。

どれくらい石灰を使うことか。

石灰は、ほとんど石膏分だから、使えば使うほど土が硬くなる。

堅くなると土に空気が入らないから、窒素分が行き渡らない。

だから、化成肥料が必要になる。

 

昔は石灰ではなく、木灰を田畑に蒔いていた。

土がアルカリ性になるだけではなく、灰に入っている微量元素が、土の中の微生物の栄養になり活性化し、より柔らかな呼吸しやすい土となって、空気中の窒素分も取り入れやすくなる。

だから、化成肥料は要らなかった。
 

 
藍染の工房の排水の問題が、ここに生じる。

アルカリ性の水は、流してはいけない。

そりゃー、苛性ソーダで作られたアルカリ性の水は、危険です。

だが、田畑をアルカリ性にする努力も、一方にはある。

藍染も、灰の灰汁で藍建てをしている紺邑の様な工房もある。
 

この区別が、数字では表すことが出来ないのですね。

だから、行政の管理というものは、難しいと私は思います。

 

田畑をアルカリ性にするのに石灰を使うなら、灰汁で建てた藍染の洗い水を使った方が、どれほど良いことか。

もちろん、苛性ソーダで建てたものはいけませんよ。

 

紺邑の洗い水を調べると、どうやってもPh10を超えてしまう。

田畑に最適だけれど、河川には流してはいけない。

それでただ今、紺邑では大きな水槽を建設中であります。

伝統工芸の本質を分かっていただくことは、難しい事です。

 

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コメント

大変ご無沙汰しております。以前高江さんのブログ上でご挨拶した渡辺と申します。実は毎日なめるように紺邑さんのブログ拝見し、「藍染め」はもちろんのこと、全て過去の記事まで読んでおります。「藍染め」のカテゴリは他のHPや本よりよっぽど勉強になります。面白いです!!

『田畑に最適だけれど、河川には流してはいけない。』そんなバカな話が。。。なんとも言えない悔しさを覚えました。というか行政はおかしくないですか?何だか「私たちおバカで教養もありませーん!」と言っているようなもんです。以前近所の若い夫婦に「工房が臭い、子供に何かあったらどうするんですか?」と言われたことがあります。その人は雑草が嫌いらしく庭に除草剤をバンバンまいているのです。
話変わりますが、古民家移築の際に茅葺はダメなんだそうです。理由はよく燃えるから。。。
自分の灰汁は大川さんから見れば甘いでしょう。石灰も改善していくつもりです。灰は益子の知人にもらっています。固い灰をくれとしか言ってませんが。使った灰は薬に使うらしく返しています。
いつかお酒えでも飲みながらご指導頂けたらと思っております。
追伸 大川様 年末年始にかけて飲みすぎ注意ですよ!

渡辺さん、コメントをありがとうございます。
分かってくださって、ありがたい。

私はやはり、ただの染め職人だな。
それに、ちょいと年を取った。
皆様の理解を得るだけの、説得するだけのエネルギーがないのですよ。

今書きましたけれど、私は昔の私ではありません。
割合、心が広くなっております(笑)
忌憚のないお話しを致しましょう。
酒はいつでもお付き合いしますぜv

勉強になります。灰汁の大切さ......
フ〜ム ....

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