奇蹟
閑馬は佐野市の山間部にあり、紺邑に来るためのメインストリートにも、滅多に車は通らず、「閑かな所ね」と皆さんおっしゃる。
さて、待ちに待ったく薪ストーブがようやく到着しました。
それがなんと、運転手一人で、4トントラックに積まれて来た。
そして、みんな呆然。
ストーブの重量は170㎏もあり、それがトラックの高い荷台に置いてあるだけ。
これをどうやって降ろすかが問題だ。
みんなで協議しましたが、運転手は、「どうしましょうか?私は持って行ってくれと頼まれただけなので。フォークリフトでもなければ無理だと思いますよ」と言う。
運送料は車で1時間程を1万円も払ってある。
「済まないが、持って帰ってくれるかな。料金は返して頂戴」と私が言うと、運転手は「分かりました」と、会社に電話をしだした。 突然、「ねぇ!あそこにフォークリフトがいるんだけど」とカミサンが遠くを指さした。
見ると、紺邑に入るメインストリートに、大型トラックが停まっていて、その荷台にフォークリフトが二台載っているではありませんか。
「ちょっと頼んでくる」と、カミサンが坂を下りて、遠くのそのトラックまで飛んでいった。
運転手が、会社に電話している間に、カミサンから電話。
「フォークリフト貸してくれるって!」ですって。
とにかくびっくり。
運転手も、「こんな事があるんでしょうかね!」とびっくり。
車も滅多に入ってこないこんなところにフォークリフトがあるなんて、思いも寄りませんからね。
私も飛んでゆくと、「午後、この奥で仕事がありますから、ついでにお手伝いしますよ」と、フォークリフトの運転手さんが云ってくれた。
遠い距離をフォークリフトで来てくれて、ひょいひょいと170㎏のストーブを持ち上げて、工房の中に入れてくださった。
その上、「私がいる内に、ストーブの位置決めもしてしまいましょう」と言って、手で動かす手伝いまでしてくださった。
これを奇蹟と呼ばずしてなんと言いましょうか。
カミサンに「奇蹟だな」というと、「これからこういう事が何度も起こるわよ」なんて云う。
根拠なんてありゃしませんが、そう願いたい物です。
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