朝礼
私達の出展する職人展でも、日本中の百貨店で、開店前に朝礼をやります。
朝礼は、入金や配送の方法、百貨店の決まり事や事務手続きなどの必要事項を我々に教えてくれる、大切な場でもある。
時折担当者に、何か話さなければいけないと思うのか、教訓めいた話しをする人もいて、大切な連絡事項が疎かになるなんて事もあり、それでは本末転倒というものですが、中には、知らない情報を教えてくれて為になることもあります。
本日の朝礼は、現場責任者の女性がなさいましたが、百貨店社員としてのご自分の考え方をハッキリと示し、また、我々の気持ちも汲んだ、まことにすばらしい朝礼でした。
私は思わず、拍手をしてしまいましたね。
伊勢丹では、本店以外の支店催事は、中央一括管理で行っている。
経費の面や物流から見れば、合理性があるのでしょう。
チラシなどの、顧客に対する訴求も同じ事のようです。
さて、今回のチラシは、39出展業者の内、9業者が写真入りで紹介され、7業者が特別提供品提供者として商品写真が出ているだけで、チラシに名前さえも書かれていない業者は23業者にも及びます。
チラシの何処にも出展者数の記述がありませんから、お客様の目から見れば、紹介されている16業者だけの催事だと思うのは当然ですね。
事実、ある人はお客様に「なんであんたが此処にいるの!」なんて言われたようですが、どうしてそんな事をおっしゃったかと言えば「チラシに出ていなかったわよ」と言うことでありました。
これが、今回の支店催事全てのチラシに現れているようです。
今朝の朝礼は、現場の声として、「なんで皆さん全員を紹介していないのか、私達も疑問に思っています」と指摘してくださった。
チラシに紹介されなかった身としては、拍手ですね。
せめて文字だけでも良いから、栃木の藍染が、福井の越前漆器と唐木細工が、東京の友禅・ブラシ屋・革鞄屋・人形屋が、兵庫三田の竹細工が、京都の象嵌と丹後の藤布の帯が、大阪の万華鏡が、鹿児島の大島紬が、長崎の鼈甲細工が、土佐の珊瑚細工が、秋田の葡萄細工が、愛知の柘植櫛が、群馬のシルク屋と帯び屋が、新潟佐渡の焼き物屋が、三重の組紐屋が、青森の家具屋が、山形のしな織りが、広島の熊野筆が会場に居るくらいは、お客様に知らせていただきたいと、切実に思いますし、こういう人達が集まっている事が分かるだけでも、お客様はワクワクすると思うのですけれどね。
こういう事は、具体的に売上に反映されているようにも思えます。
« 立川通信vol.1 | トップページ | 立川通信vol.2 類は友を呼ぶ »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 教える事 教わること(2016.08.17)
- 千客万来(2020.06.21)
- 常識(2020.06.20)
- 学問(2020.03.28)
- ゴッドハンド(2020.03.27)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
お見事なブログ!!!
投稿: てんぐ | 2009年8月 6日 (木) 22時58分