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2009年8月31日 (月)

戦前 文芸の衰退 国語教育

 民主主義は、戦後、アメリカから日本にもたらされたもので、戦前は言論の自由もない暗い時代だったという認識があります。こういう話しを、今日は久しぶりに聞いた。

 山本夏彦さんの最後の本に、「誰か『戦前』を知らないか」「百年分を一時間で」「男女の仲」という三部作があります(文春新書)。

 引越の整理がままならず、今手元には「男女の仲」しかありませんが、戦前がどんな社会だったかを、若い女性との対話の形で楽しく読ませてくれます。 

 大正デモクラシーの話し、選挙の話し、普通選挙と婦人参政権の話し、戦時中の話し、職人の話、寿司屋の話し、映画の話し、写真の話し等々、興味は尽きませんが、戦前を知る貴重なお話しです。

 何故私達は戦前を知らないかと言えば、知らされていないからと言うこともあるけれど、言葉を失って来たという教育の問題が大きいと山本翁は語ります。それに気付いている人達もいるし、国語問題でも、戦後直ぐに大きな論争が起こっています。

 もう一つは、「洋の東西を問わず新政権は旧政権を悪くいう(山本)」という事もあるかも知れない。だから、明治維新政府は江戸時代を暗い時代だと言い、それが今でも続いて、「水戸黄門」のような、悪代官をやっつけるテレビ番組が流行るのでしょう。

 これも少し勉強すると、江戸時代が平和で安全で安定した、役人も警察もほとんどいない、ゴミもない化石燃料も全く使わない社会だと分かるけれど、こんな事が表に出て来るのに150年以上掛かっている。

 日本人が言葉を失ったのは、やはり敗戦とGHQによる言論統制や教育方針の影響が大きいだろうと思います。我々現代人にとって、戦争が大きな壁となって、その先が見えないようにされてしまっています。

 文芸の衰退も、その一因ではなかろうかと思う。

 日本人の言葉の問題は、福田恆存氏も説くところだけれど、それを文体の問題として捉え、戦後問題として現代政治に大きな影響を与えているのが、江藤淳でしょう。ただし、彼の著作を資料として読むと間違えると私は思うから、この話は余り声を大きくしてお話ししないことにしております。
   
 言葉の問題は、歴史を見る目を養うことだけれど、福田さんの「私の國語教室」だって1960年ですから私の10歳の時。だから分かるわけもないし、江藤淳は愛読したけれど、その理解に、私のような凡人は30年掛かった。

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 気付かせてくれたのは、藍染です。
 不思議なことだ。

 政治的には、阿倍さんの「戦後レジームからの脱却」というのは、その気付きの上にあったから、教育基本法改正、国民投票法という形で結実したのだろうと考えています。その継承者が麻生さんだった。

 今回の選挙は、日本を戦後に戻してしまったのかもしれません。

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