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2009年8月 9日 (日)

染色家

20090809125605 京都で砧工房を主宰する染織家の佐武将章さん。
仲間内のあだ名は、バーブ!?

最初にお会いしたのは、十数年前の川西阪急でした。
会場に染め場を再現し、布を伸子に張り、ボカシ染めの実演をなさっていましたし、その色合いに衝撃を受けもしましたが、また売上も、私に比べれば素晴らしかった。
「こういう人もいるんだな」とその時思いましたが、それ以来、度々お会いするようになった。

2 生まれは京都。
鳥取で暮らしたこともあるけれど、大学(同志社)でまた京都に戻る。
染色のテーマは虹。
写真でもお分かりだろうけれど、色とりどりのスカーフやストールが並びます。
奥にあるのは、佐賀錦などの帯び。

大学を卒業した後、20年間、あらゆる染色を学んだ上で、ボカシ染めに行き着いた。
1987年に「砧工房」設立して創作活動に入ったと言うことです。

一昨年、鹿児島で隣り合って出展した洋傘の中島さんは、「すごい人だ」と佐武さんのことを表現しますが、私もそう思う。
何がすごいかと言うことが問題だけれど、昨日も、女性のお客様がいらして親しそうにお話ししているその姿がすごい。

店主の佐武さんは、椅子に座って足を組んでいる。
対するお客様は、自分でストールを手に取りながら鏡に向かいつつ、色がどうだこうだと佐武さんとお話ししている。
動いているのはお客様の方なんですが、この姿が実に自然なんですね。
こういう事は、百貨店という売り場では、凡人の私達には出来ない芸当です。

作品は、全て女性向けで、男なんか全く相手にしておりません。
ある人妻をからかっているから、「人妻ですよ」と私が言うと、「なに、人妻だろうがなんだろうが、女に変わりありません」なんて言う。
犬やネコでも、雌しか飼わない。
釣りに行っても、雄が釣れるとがっかりする。
中島さんが「すごい人だ」という由縁であります。

その中島さんが、佐武さんのテキスタイルで傘を作ろうとしています。
多分、1~2本しかできないだろうけれども、作りたいという。
佐武さんの色は、佐武さんにしか出せません。
此処まで来ると、色彩というものは全くの個性だからですが、そこには考え方や人生が現れる。
真似できるものではないのです。

今朝も二人で話し合っていましたが、技術的に難しい問題もあるようで、さて、どうなりますやら。
出来上がれば、面白いだろうな。

自己紹介の文章に
****
私は「きれい」で「はかない」ものが好きです。
一枚の絹布に対した時、いつも染料や刷毛と話しをしながら、「ボカシ染」の技法でそれを表現したいと思っています。
でも、布と染料と、そして自分自身を「きれい」と「はかない」の中にボカシ込むことは難しく、一生のテーマだと思っています。
* ***
と書いている。
佐武さんの染めに向かう真摯な言葉だと思うけれど、「自分自身を『きれい』と『はかない』の中にボカシ込むことは難しく」なんて書くところが、佐武さんならではで、すごいな!

だれも真似できません。

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