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2011年7月26日 (火)

阿波藍を使う理由と意味

江戸時代から明治初めに掛けて、日本の紺屋が阿波藍を何故使ったかと言えば、質が良かったからです。

それが、消費者にも支持された。
 
 
では、「質」とはなにか。
 

消費者にとっては、色でしょう。

いわゆる「地藍」とは違う、洗練された藍の色を、質の良い阿波藍を使った藍染は出すことが出来た。だから、新潟の紺屋の様な話しが残っているのでしょう。

 
紺屋にとって、質の良い藍とはなにか。

先ずは、消費者が求める洗練された色を出せること。

藍分が多く、長く染められること。

醗酵が良いこと。
 
 
 
質の良い阿波藍は、求められたこれら全ての質を備えていた。

その為に、藍を育てる土作りや藍の葉を醗酵させる技術の向上など、努力もしていた。

  

さて、今を見れば、藍染にとって、好事家はいても、いわゆる消費者がいなくなってしまった。

そして好事家は、藍染めは好きでも、「洗練された色」という、阿波藍の色を知らない。

だから、藍染なら何でも良い。

つまりは、藍染の質など、求めていないし、知ることもない。

ならば、なにも阿波藍を使うこともない。

だから紺屋は、藍分100%の人造藍も使うし、インド藍も使うし、苛性ソーダも還元剤も使うし、すくもだってこだわりはしないし、醗酵建ての藍に人造藍を割ることだってする。

こうして染められた藍染は、色は黒くて美しくはないし、臭いし、落ちるし、色移りはするけれど、藍染好きの好事家は、藍染を知らないからそれで良しとするし、その方が良い人さえもいる。

 
日本の紺屋に取っては、阿波藍を使う理由も意味もなくなってしまったのが、今。

 
 
では、私は何故阿波藍を使うか。

実を云えば、阿波藍だから使っているわけではない。

信頼している藍師が作っている、美しい藍色を出せる藍を使っているのです。

阿波藍全てが、私の求めている色を出せるとは限りません。

何故分かるかと云えば、各々の藍師のすくもを使った紺屋の藍の色を見ているし、醗酵を知れば、すくも作りを見て出る色が想像出来るようにもなる。

 
その藍を生かすために、灰汁にこだわり、石灰も使わず、じっくりと時間を掛けて自然醗酵させて染めている。

そしてお客様から、「きれいな藍染」と云われるのを楽しんでいるのです。

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