紺邑のホームページ

  • 紺邑のホームページ
    新しいホームページがオープンしました。紺邑について、藍染めについての情報です。

ネットショップ

  • G.i-Japan
    藍染を始める方。藍染をなさりたい方もお訪ねください。藍に関する資材とノウハウを提供します。 藍染の製品もあります。 その他にも、沢山そろえて行きます。

イベント情報

フォト

« 徳島と藍 1 | トップページ | 阿波藍 »

2011年7月22日 (金)

徳島と藍 2

徳島県は「藍」の産地で、「藍染」の産地では無く、終戦直後からしばらくは紺屋も居なかったと書きました。

その藍の生産量も、終戦直後はわずかな物だった。

統計資料を出そうかと思ったけれど、まあ、私は染め師で研究家じゃないから適当にしておこうと思った。

でも、調べてみたら、ちょいと最近の阿波藍の状況は芳しくないようです。

 

「徳島県の統計情報」の「藍の統計概要」を見ると、平成20年度の栽培面積は14haとなっています。

私は、ここ何十年と、20ha前後を維持していると思っておりましたが、18年度から20.7、17.9、14.4haという落ち込み様だ。

その為か、さまざまに阿波藍の振興図られているようです。
 
 

これも調べてみましたが、やはり気になるのは、「阿波藍」と「藍染め」の混同です。

何度でも書きますが、阿波藍とは藍染めの原料のことだ。

阿波藍の振興とは、阿波藍を使う紺屋を増やせば良いことで、それ以外にない。

では、紺屋はどこにいるかというと、日本全国です。

藍染さへも徳島県の特産にしてどうしますかね。

阿波藍を、徳島の紺屋だけに使ってもらうことで良しとでもするのでしょうか。

  

徳島市に行って、藍染を展示販売したことがあります。「いやだ」と言ったんですが、先輩がどうしても「来い」と言うから行ってみた。

確かに、徳島の人は藍染に親しくなかった(このとき、パンフレットに書かれていた紺屋の全てを訪ねました)。

だから、藍染を知らしめることは必要だとは思うが、徳島は藍染の産地じゃないから仕方ないことなんですね。

では、阿波藍はご存じかと言えば、「藍を育てていると、通りがかりの子供達が『おじさん何やってるの?』と聞くから、『藍を栽培しているんだよ』と答えると、『藍ってなぁーに』って言われるくらい、藍を知らない」と、ある藍師が嘆いていた位なもの。

こんな程度なんだから、阿波藍を知らしめなくてどうしますかね。

 

私は、何十年と日本中で藍染を販売してきた。

三十年くらい前は、藍染を知る日本人が少なかった。

今では宣伝が行き届いているせいか、「徳島ですか?」と聞かれる。

藍染は、徳島県の特産だと思われるようになっていると言うことですが、それは実感だな。

「栃木県から来ました」というと、「へぇー、栃木にも藍染があるんですか?」と決まって反応なさいますね。

藍染は、琉球から北海道まで日本中にあります、っというか、あった。

全国の紺屋が阿波藍を使えば、一変に阿波藍が隆盛となること請けあいだ。

徳島県で行われているイベントや企画は、藍染を徳島県に特化し、矮小化して、阿波藍の需要を減らそうと企図しているとしか思えませんね。

 

藍師が、個々に様々な努力なさっていることを、私は知っております。

彼らにスポットを当て、阿波藍のすばらしさを日本人に訴え、阿波藍を使う紺屋を開拓することこそ、阿波藍の振興ではありませんでしょうか。

 

徳島に行きましたら、「藍染キット」なるものがおみやげで売っていた。

家庭で簡単に藍染ができると言うわけですが、その原料が阿波藍じゃぁ無い。

「阿波藍を使わなくても藍染が出来ますよ」何て言うのは、阿波藍の振興と真逆じゃありませんかね。

« 徳島と藍 1 | トップページ | 阿波藍 »

藍染め」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/194328/52281768

この記事へのトラックバック一覧です: 徳島と藍 2:

« 徳島と藍 1 | トップページ | 阿波藍 »