徳島県の「阿波藍」の認識
また藍の話しで、恐縮至極に存じますけれど、私のように、阿波藍を使い、長く藍染に従事し、日本中で販売してきた身には、他人事ではありませんのでご辛抱願いたい。
さて、藍は日本中で作られておりました。
その中で、阿波藍は日本一だった。
何故なら、質が良かったからで、その為に、藍農家と藍師の涙ぐましい努力があったことは書いて参りました。
そして、阿波藍を使った日本中の紺屋もまた、美しい色を出すべく、努力をしてきた。
現在の徳島県の「阿波藍」と「藍染」に対する認識は、こんな程度ですからお読みいただきたい。
【阿波藍メッセ2011】
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▼ 藍染体験教室
徳島県立城西高校の生徒さんが自らの手で“すくも(阿波藍)”を作りあげました。
その“すくも(阿波藍)”を使って開催する藍染体験教室です。
絞り染めでオリジナルのハンカチを染めませんか。
日時 平成23年9月19日(月・祝) 受付 午前の部10:00〜11:00 午後の部14:00〜15:00
場所 文化の森 シンボル広場(雨天の場合 近代美術館3Fアトリエを予定)
入場 無料(染めるハンカチを含む)
汚れてもかまわない服装で参加してください。エプロンと手袋をお貸しします。
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二代目佐藤平助さんが、阿波藍を如何に語ったかを読み返していただきたいが、今の徳島県では、高校生が阿波藍を作れるのだそうだ。
そして、簡単に藍染が出来るという。
現在5人いる徳島の藍師の仕事は、高校生に出来るような簡単なものなんですか。
紺屋の仕事も、そんなに簡単なのでしょうか。
ならば、藍師も紺屋も必要ないじゃありませんか。
これもまた、阿波藍の自己否定だが、他人事じゃない所以です。
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