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2011年8月 1日 (月)

阿波藍 「手板法」

「正藍染」という本をご紹介したけれど、記述全てが信頼に足るというわけではありません。

私は藍染に限っては専門家だから、記述の内容が解ることもあるのです。

例えば、草木染めから見た藍染には誤解があるし、現在と同じように、臭いにも色落ちにも色移りにもそれはある。

昭和52年だからといって、そこに正しい記述があるなんて事は決してありません。

 

それはそれとして、面白いと感じるところを参考にしながら書いてみますと、二代目佐藤平助さんのところに「手板法」というのがある。
 
出来上がったすくもの、質の良し悪しを見る方法です。
 
  

まず、少量のすくもを掌にとってみる。

それにほんのわずかな水を加え、小さなヘラでよく寝る。

その作業の間に、感触、色、ねばりなど、さまざまな角度から染料としての適度を見て行く。

最後に、そのすくもを手板紙と呼ばれる加賀和紙にすりつけ、日射しにかざして、藍の色相を観察する。

 
良質のすくもは赤味をさしていて、手板紙にすりつけると、茶色にしかならない。

逆に、質の落ちるすくもは青くなる。

 
書けば簡単だけれど、当然のことながら、経験と熟練、勘が必要となる。

 
これを書いている中谷さんは「不思議なことだが、赤味のあるすくもほど、鮮やかな藍色に染まり、青いすくもほど藍が落ちやすい」と書いていますが、藍染めの液も、全く同じですね。

 
 
そして佐藤平助さんはこういった。

「苦労させた藍がすくもになると、その汁は赤黒い青味になるわの。ほんなすくもは糸を染めて、すぐに水で洗うても、落ちんがの、藍が。ほんでも無理に温度を上げて、日数をけちったすくもは、紙につけると真っ青で美しいが、糸を染めると、水に落ちて染まらんわの。藍に問うんだの、水を食いきったときに。そのとき、藍は答えてくれる。水が多かった、少なかった、というように」。

藍は、作り手の心を現すと、佐藤さんはおっしゃる。作り手が不機嫌なら、出来たすくもも不機嫌だと。
 

母上が亡くなり、心乱れたとき、郡上八幡の渡辺庄吉さんという紺屋さんに「今年のすくもはいつもと違う」と言われたと言います。
 

渡辺さんは、我々紺屋にとっては大先輩ですが、「すくもを藍甕の中に入れるとき、無造作に放り込んだときと、大切に入れたときとでは、染め上がりが違う」とおっしゃったそうな。

紺屋として、肝に銘じなければいけませんね。

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コメント

大川さん フェースブック ヤットコサットコどうにか繋がりましたか!!・・・・
今回は、身の回りにサポーター無しの後期高齢爺ジイ 独断先行馬鹿馬鹿しく苦労致しました 今後とも宜しく身勝手なお願い申し上げます。

facebookにようやく写真が載りましたね。
ご苦労様です。
頭が下がります。

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