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2011年8月12日 (金)

藍染の「洗い」について

藍染で肝心なのは、洗いです。

洗いは、染めた布や糸についた灰汁を洗い落とし、酸化を促し、冴えた色を出し、色移りを防ぐ。

灰汁を使わない藍染は、洗うと色が抜けるかも知れませんが、灰汁を使った藍染めは、洗うと冴えるのです。

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紺邑では、写真のように、布も糸も、染める度に毎回洗っております。

つまり、染めては洗い、洗っては染めるの繰り返しです。

その間、天日干しが出来れば尚更良いのですが、こればかりは天候に左右されます。それによって、藍染の強さが変わる。

 

「洗い」の手間を省くと、冴えた色が出ず、色も落ちやすい。

ここに、正藍染めでも「色落ち」する物があると、私が言う理由があるわけです。

 

ところが型染めは、そうはいきません。

洗いが過ぎれば糊が落ちて、本来柄になるべきところに藍が入ってしまう(これを「泣く」といっています)。

私の場合は、中乾しをしっかりするけれど、それでも色落ちは防げません。

どうするかと言うと、染め上がった物を寝かせるのです。

それも、数年。そして、洗う。
 

でもね、今の消費者は藍染を知らないし、紺屋もそんなに待てない。

だから、色止めをしてしまう。

色止めはコーティングでしょうから、藍が酸化できなくなる。

だから、色がくすむし、年を経ても良い色にならない。

 
難しいですね。

 
そうするとね、型染めの世界に、「清まし建て」という藍の建て方が出て来るのです。

これについては色々ありますから、今は書かないことにします。

 
 
ネットを調べていたら、天然灰汁醗酵建てでも、色が移るかも知れないという紺屋さんのホームページがあった。

だから、なるべく他の物と一緒に洗わないで欲しいと。

もし、本当に天然灰汁醗酵建てならば、「洗いが悪い」と、この紺屋さんは気づかねばなりません。

何故なら、酸化した藍は、落ちても色移りしないからです。藍染を着ていて下着が青くなったら、洗えば取れる。色移りが無いのですからね。

色が移るというのは、酸化が不十分だということの証しに過ぎません。

 

さて、「天然灰汁醗酵建て」という言葉についてですが、私の考え方は、このブログに書いておきました。

よろしければ、お読みいただきたい。

それにしても、当たり前のことに、随分大仰な名前を付けたなと思う。

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藍染め」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰です。
写真に動きがあって良いですね!「アート街道66」の写真も良い顔で写ってますよ!
これは、カメラマンが良いのかな?

若い女性のカメラマンで、変わったアングルで撮る人。
褒めていただいて、ありがたいな。
彼女の存在で、art66のホームページが出来たようなもので、これもありがたいことです。

阿波藍の反物を頂きました
何年も仕舞ってあったそうです
記事に『何年か寝かせて洗う』と 有りましたが、
反物ごと洗い張りに出して仕立てたので良いんでしょうか?。
実際、色止めするにも何処に出して良いのか判りません

のんさんへ。
無理もありませんが、誤解もあります。

まず、本染めなら色移りしません。これが前提。

>阿波藍の反物を頂きました

「阿波藍」とは藍染めの原料のことですから、「阿波藍の反物」という日本語は成立しません。消費者にこういう混乱を起こさせているのが徳島の方々です。

>記事に『何年か寝かせて洗う』と 有りましたが、
反物ごと洗い張りに出して仕立てたので良いんでしょうか?。<

よく読んで頂くと、「型染め」の場合です。絞りなどはそんなことはありません。
反物は絹でしょうか綿でしょうか?型染めでしょうか、それ以外でしょうか?

絹ならば洗い張りに出す。
綿ならば水洗いする。

それでも色落ちがして色移りするならば、本染めではないということです。

早速のお返事 有難うございます
絹絽の無地です
佐藤昭人さんの証紙が付いております
買ってから 15年位仕舞ってあったそうです
取り敢えず、洗い張りに出しから仕立てたいと思います
もう一つ 酸化を進める為には パールトーンなどのガードはしない方が良いでしょうか

はじめまして。
藍染の事を調べていたら、こちらのページにたどり着きました。
子供が校外学習で藍染体験をして、藍染のハンカチを持って帰って来たのですが、「3分の1の酢で洗う」と言うので詳しく聞いてみたら、「それしか言わなかったから知らない。」と言ってそれ以上よくわかりません。
酢で洗わないと色落ちするのでしょうか?
ネットで調べたら、色々なやり方があって、酢の分量もそれぞれ違うし、塩を入れたり、浸ける時間も半日だったり一日だったり色々出てきてかえって迷ってしまいます。
アドバイスなどいただけたらと思いコメントいたしました。
よろしくお願い致します。

チャンみあさん、コメントありがとうございます。
まず、本染めの藍染めなら酢で洗うことはありません。
ただの水洗いで色落ちも色移りも気にしなくて済みます。
酢を入れろというのは、化学藍か化学的に薬品を使って染め液を作ったものです。
子供にそういう誤解を与えるのは、藍染めにとって悲劇的な事。
日本の教育は、困ったものになりました。

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