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2011年10月 8日 (土)

ふすま

昨日、藍にふすまを食わせました。

それを見ていたご近所の溝越さんは興味深そうでしたが、そりゃー、ココアのような香りのするどろどろの変なやつを藍の液の中に入れるんですから、入れる度毎に、「へぇー、ほぉー、そうですか」と呟いておりましたね。
Husumapowder
この人は、灰作りからお手伝いしてもらっていますから、だんだん藍に詳しくなって行くでしょうし、紺邑の生き証人のような人になりつつありますね。

 
 
さて「ふすま」とは小麦の皮のこと。米をつけば糠が残る。小麦をつけばふすまが残るというわけです。

当て字でしょうが、漢字では麦に皮と書きます。

ふすまには、澱粉とミネラルがたっぷり入っていますから、藍の大変良い餌になる。

終戦直後の日本では、これで水団を作って人間が食べていたものです。

 
紺邑の藍建ては「地獄建て」ですから、すくもと灰汁だけで染め液は出来ます。

それを安定させ、より青味を美しく落ち着いた色合いにするために、貝灰(ボレイ)、ふすま、黒砂糖を適量補う。

 
ふすまは新鮮なものを選べとは、我が父の言葉。今回はどういうわけか苦労をしまして、探しに探して、農協のある支部の作業場で、つきたての新鮮な物が手に入りました。
Husuma
それを何時間も炊きます。これも親父の指導で、雑菌を藍に食わせちゃならんし、繊維質をやわらかくして、微生物が食べやすくしてあげろと云う事。

 
液の中にいれる方法は、微生物みんなが食べられるように工夫をします。

入れた後は攪拌せずに静かに寝かせますので、ふすまを入れる前の手入れもしておきます。どういう風にといえば、その時その時で違いますから、藍と相談するわけです。ふすまの量も同じく、その時に一番良いと思う量にします。

一日たっぷりと寝かせて、微生物にふすまを食わせたら、しずかに攪拌してまた寝かせます。

これを書いている今がその時ですが、手入れした藍はすばらしい回復を見せております。大満足です。

 
 
ふすまはしょっちゅう入れているわけではありませんで、時期がある。これは、言い伝えとしてあるのです。

建てたばかりの時に、ある程度の量を入れておき、微生物が食い終わった頃に入れる。

その時期を、一ヶ月という人は多いようですね。でも、甕によって違うでしょうから、頃合は紺屋それぞれで決めていることでしょう。

 
昨年の夏過ぎ、藍の調子が悪くなった。

私は旅先にいましたが、電話で色々指示したけれど、結局すべての藍甕が駄目になった。

後で聞くと、ふすまが入っていなかったらしい。

 
これには参りました。

私の指示は、ふすまが入っているという前提ですから、全部狂っちゃった。

これが売り上げに大きく響いた。大変でしたが、それも経営者たる私の責任だ。

お取引いただいている百貨店や企画会社にも、多大のご迷惑をおかけした。良くぞ見守って下さったものだと、こころから感謝しております。

 
今、私が全てを見ておりますが、ようやく順調になってきた。

直近の札幌三越も、事故はありましたけれど、十分な成績でした(船橋だけが例外)。

それでもあの失敗を取り戻すのは、まだまだ掛かるでしょうが、がんばるしかありませんね。

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