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2011年10月10日 (月)

草木染め

日本には「草木染め」という言葉はありませんでした。これは、山崎さんという方が商標登録をなさった、いわゆる「商標」です。つまりは、伝統的な染色ではありません。

しかし、植物から染料をとる染めは古来からあった。これは、伝統工芸です。

違いは何かと云えば、藍染と同じで、結果が違う。色や堅牢度や役割です。

それをこのブログでは、「黄八丈」を例にとって書かせていただいた。

 

本日千葉県から、深緑色の暖簾を染めたいとおっしゃる、かわいらしい女性で海老さんというお客様がおいでになった。

深緑を綿地でどう染めるか、考えてみました。それも、藍を使って。

どう考えても、藍染は「青」ですから、下染めをしなければなりません。たぶん、濃くて明るい黄色か橙色だろうと想像できる。

さて、それを草木で染めたいという。

私は草木染めは素人だけれど、少しは知っているから「無理だと思うから、合成染料でお染めになって、その上に藍を付けたらどうですか」と、提案させていただいた。

それでも、草木染めにこだわっているので、専門家の日野初江さんの工房にお連れしてお話しを伺うと、私と同じ事をおっしゃる。

「あのね、藍染で深緑に染めるには、先ずは黄色に染める必要があるわね。でもね、時期が悪い。草木で染めるには時期があるの。でもね、きっと無理だと思うわね。この綿地に何度も何度も重ね染めしてみても、きっと斑々できれいに染まらないと思う。だから、合成染料を使った方が良いわよ。日本の染色技術は馬鹿にした物じゃないの。だから、その上に本染めの藍を付けて貰えば、それで十分よ」とね。

その上で、日野さんの染め場を見せていただいたら、海老さんも納得なさった。
 

暖簾に文字を入れたいとおっしゃるし、下染めもしてもらわなければならない。

足利に、田尾さんという名人がいますから、深緑の話しをすると、私たちと同じ事をおっしゃる。その下地を頼んでみるとOKが出た。ついでに、文字も入れてもらうことに。

これで全て解決。

田尾さんは、サンプルを染めてくださるそうで。

 

両毛と云うところは、糸偏に関しては凄いところで、ここで出来ないものはないでしょうね。


 

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