横浜2日・3日目
全体は幸先良いスタートを切ったと言いますが、紺邑は、場所が奥まっているためかどうかちょっと苦戦中。
お隣の洋品屋さんは初めてお目に掛かりますが、2800円台で「久留米絣のモンペ」を売っている。裂き織りのコートが28000円台だ。
我々物作りをしている者から見れば、どんな物か直ぐ解るけれど、一緒に並ばされているのが何よりも辛いですね。
ここは「職人芸展」のはず。
このお店が悪いというわけじゃないし、一生懸命商売なさっているけれど、この催事の価値を大幅に下げているとしか思えません。
それは、大島紬の方も同じ思いですが、こういうことは珍しいな。
お隣と言えば、横浜タカシマヤで「高島屋創業180周年記念 第28回 この道ひとすじ日本の伝統展」が開かれています。
私は、阪神大震災の時までこの催事に出展していました。
1995年(平成7年)1月17日(火)の朝5時前に、車に荷物を載せて横浜に向かいました。朝準備だったのです。
ラジオを付けると、神戸で大きな地震があったという。
横浜に近づくにつれてその被害が大きくなり、神戸のあちらこちらで火の手が上がっているらしい。
大変なことが起きたなと思って横浜タカシマヤに到着すると、さすがに西の職人達で来られなくなった人も出てきた。
大変な一週間を過ごした記憶が、よみがえって参りました。
高島屋の「日本の伝統展」は、文字通り伝統のある催事で、工芸だけのデパート催事の先駆けだし、大切にしなければならないと思っています。いや、大切にして欲しいと思っているといった方が正確ですね。何しろ今は、出展しておりませんから。
ところが、横浜タカシマヤのホームページを見ても、トップページの最後の方にちょっとだけ文字で告知されているだけ。
新聞折り込みのチラシに至っては、B4の用紙の裏側の三段記事の真ん中に写真が6枚あって、それぞれの作者が紹介されているだけで、その他の出展者の姿は何処にも無い。
多分、平井も大森君も岩部さんも誰も彼もでているのだろうと思うけれど、なにも紹介がありません。
時代が変わったとはいえ、寂しい限りだけれど、横浜の皆様、そごう横浜店の「職人芸展」同様、横浜タカシマヤの「日本の伝統展」もご贔屓にしていただきたい。
今回は同一時期の開催だから、両方一遍に楽しめる絶好の機会ですよ。
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