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2012年4月22日 (日)

紺屋とゼニガメ

千葉県から、橋本ご夫妻が入らした。

日曜日ですから、いつもなら2階でお茶でも飲みながらお話しするのですが、今回の私は藍染中。

藍甕のある染め場に座っていただいて、お茶を飲んでいただいた。

私は藍染しながらお話しをしましたが、お二人に遠慮も出来ず、いつも通りに致しました。

 
私の染めは、甕から出すと必ず三度洗い、天日に干して又洗って染めるの繰り返しです。

「なんで洗うんですか?」と質問がきた。

「普通は、染めてから酸化させて、また染めるんじゃないんですか?」とね。

 
私の藍染は、木灰の灰汁、フスマ、貝灰、黒砂糖などのアクが多い。

アクは酸化を邪魔しますから、先ずは水槽で、灰汁を布全体から洗い落とします。
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次の水槽では、繊維の間に隈無く水を通して酸化し易くする。
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最後に洗濯機で軽く洗って、外で天日干しという具合。

晴れていない場合でも、酸化させるために外に干します。

もちろん、一々洗い方はある。

 
染め物を、甕に入れて出し、出しては入れるだけなら、面倒なことはありませんね。

しかし、洗いをしっかりやると、色合い、斑、強さが全く違います。

5年後、10年後を考えると、やはり洗いは肝心な事だと思うからしつこくするわけです。


そうしたら橋本さんが、「日本昔話を思い出しました」と、そのお話しをして下さった。

題して「紺屋とゼニガメ」。

▽▽▽▽
昔あるところに、川を挟んで東と西に二軒の紺屋があった。
二人の紺屋はいつもその川で、染めた布を水洗いしていた。
ある日、白い髭を生やしたお爺さんが二軒の紺屋にやって来て、「お金はいくらでも出すから、この布を紺色に染めて下され。」と言い、白布を一反ずつ置いていった。

東の紺屋は「しめしめ、金は望みのままだ。」と言って喜び、西の紺屋は「よほど大事な布だろうから、丁寧に染めねば。」と考えた。
ところがこの白布は、いくら一生懸命染めようとしても川で水洗いするとたちまち元の白布に戻ってしまい、どちらの紺屋もどうしても染めることが出来なかった。
二人はすっかり困ってしまった。
やがて約束の日になって白髭のお爺さんがやって来た。

東の紺屋は約束通り出来たと言って、水洗いせずに乾かした布を差し出した。
お爺さんは、何も言わずに大金の入った箱を置いて帰っていった。

西の紺屋は染められなかったことを謝ると、白布と一緒にもう一反の別の紺色の布を差し出した。
お爺さんは、やっぱり何も言わずに大金を置いていった。

その夜、東の紺屋が変な物音に目を覚ますと、箱の中の大金に手足が生えてみんな小さなゼニガメになっていた。
ゾロゾロ箱から逃げ出したゼニガメを東の紺屋が追いかけていくと、川の中からあの白髭のお爺さんがゼニガメ達に手招きしていた。
お爺さんはその川の水神さまだったのだ。

それ以来川の東側はゼニガメのために水が濁り、良い染め物が出来なくなってしまったが、西の紺屋は水神さまからもらった金で益々大きな紺屋になって繁盛したという。
△△△△
 
興味深いですね。

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