珍しいお客様
「藍(インディゴ)」は藍草に入っているわけですが、主に染めに使われています。
その他の用途としては、薬草として使われてきたようで、藍染のことを別名「薬草染め」と言います。
何に効いていたんだろうと思うけれど、現在でも東南アジアでは、藍草を煎じて飲み、小水の色を見て健康状態を判断するという話を聞いたことがあるし、日本では古くは痛み止めであったらしい。「ふぐの毒にあったたら、藍の液を飲め」なんて話しも言い伝えられています。
まあ、私は医者でもないし薬剤師でもありませんから、根拠を示すことは出来ません。
香川県の人が、藍を石けんにしたという話しを聞いたことがあって、いつか伊勢丹で拝見しました。
どういう風にして藍を抽出したのか分かりませんが、面白いとは思っておりました。
その内、お作りになった方とネット上で知り合いになりまして、ご実家が藍農家で藍草を栽培し、お母様が藍染をなさり、私の建て方や染め方に共感してくださっているという話しにもなった。
その方が、出張で東京に入らしたついでに、日本橋に寄ってくださっいました。
板東さんです。
小柄でかわいらしい人ですが、社長さんだ。
物は石けんですから、薬事法の問題もあるだろうし化学的な立証も必要だったろうと思います。
それをしっかりとおやりになりながら、会社経営なさっている。
たいしたものだと思い、感心もし、尊敬もしています。
藍草から作る藍染の原料を「すくも」と言いますが、それを使って藍染をする人が少なくなり、藍草の生産量が激減していると言います。
「すくも」の産地である徳島県では、様々に工夫をして販売促進をしているけれど、効果は如何ほどのことでしょうか。私にはその方法に疑問があり、それは様々に書いて参りました。
板東さんは、その一つの手段を提案なさっていると思いますが、これが中々に、藍の世界では難しい面もおありだろうと思います。
良い色です。
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