烏山和紙 福田弘平先生逝く
今朝、何気なく家内が「福田弘平先生が亡くなったんですってよ」という。
驚いて調べてみたら、1月19日にお亡くなりになったそうです。
栃木県の手仕事会の大先輩で、お世話になったし、足利にもよく足を運んでいただいたものです。
政治が好きで、烏山町長もお努めになったけれど、そのころからお付き合いが遠のいておりました。
烏山に工芸村を作ろうという動きがありました。
わが両親は、老後をそこで暮らそうとしまして、そのプロジェクトに私も参加して計画立案に関わり合った。
その頃はしょっちゅう烏山に行きまして会議し、視察旅行にも行った。
福田先生は心臓に持病をお持ちだったから、一緒に風呂に入ってもいつも腰湯。
体型を見ると、さもありなんでありました。
烏山和紙は千数百年の歴史があると言われますが、今は福田製紙所一軒だけのようです。
「入江侍従長から、歌会始で使う和紙を考えておいて欲しいといわれてね、奈良時代にすいた和紙が今も使われているんだけれど、そろそろ切れるという話しだった」と私に教えてくださった。
政治の世界だけではなく、我々下野の工芸の存続発展にも大きな力を発揮されたリーダーでありました。
思い出は尽きませんが、ご冥福を心からお祈りいたします。
お世話になりました。
合掌
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