紺邑物語 越冬の工夫
季節は否応なしに、秋から冬へと寒くなってくる。
「正藍冷染(しょうあいひやしぞめ)」とはその名の通り、加温をしない藍染のこと。
ですから、寒い季節は藍染が出来ません。
木の桶を温めたって、液は温まりませんから。
私はプロですから、冷染(ひやしぞめ)とは云うけれど、冬場も染めなきゃならない。
しかし、加温をどうするか、思い悩みました。
ふと思い出したのが、その昔、愛知県岡崎市で、藍甕を外に出したままで灰汁建て(ご本人がそう表現なさっていた)をしていた中島さんの方法です。
熱帯魚の水槽の温度を管理する器具で、染液の温度管理をなさっていた。
これで染め液を温めることは出来た。
しかし、すくもが器具に付着して、直ぐに壊れる。
しかし、すくもが器具に付着して、直ぐに壊れる。
あまり安くありませんでしたので、これにはちと困った。
放り投げヒーターというものがある。
工事現場で、ドラム缶に入れた水を温める器具です。
これが、あの当時は最適でした。
しかし、ヒーター部分にすくもが付着して焼けるようになってしまうのは、同じです。
ただし、これは滅多に壊れなかった。
そして、ようやく冬を越せる目安がつきました。
藍甕の加温も大切ですが、染め場の冷えは、私の体を痛めつけます。
ガラス戸があったのですが、そこをカバーで覆いました。
今見ると、おおざっぱな工事ですな。
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