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2013年10月21日 (月)

鈴木神社と「お代官様」

 テレビの人気ドラマ「水戸黄門」は終わったけれど、あの番組はイデオロギーに犯されておりましたですね。権力は悪で、弱い者を虐めるなんてドラマで、その権力者を、弱者の味方である権力者の黄門様が懲らしめる物語で、それが痛快だったから流行ったんでしょう。
 権力者の象徴が、お代官様。弱者のそれが民百姓達という構図だったように思います。

 江戸時代にお代官様はいたわけだけれど、彼らは民百姓の敵だった分けじゃない。幕府や藩主との間に立って仕事をしてきた人たちです。

 その代表的存在が、天草の鈴木代官です。
 天草の民百姓が重税に喘ぎ苦しんでいるのを、文字通り命を賭して救ったお代官様。
 そして天草の人々は「鈴木様」と慕い、お祭りし、鈴木神社があります。

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 静かで美しい神社です。
 広い境内が余りに手入れが行き届いているので、宮司に「大変でしょう」とお聞きすると、「なに、この村落の人たちと一緒に手入れをするのが楽しくて、最初に声掛けしたときは50人くらい集まったけれど、今では90人以上の人たちが集まってくれるようになりました」とおっしゃった。

 民百姓を守った鈴木様が、今に生きているようなお話しです。

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 昨日までお祭りだったようで、その名残りがありますが、社殿を大掃除したばかりらしく、美しい風情でした。

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 松の後ろにソテツという、南国ならではの景色。

 

 「海の幸カレーという、天草ならではのカレーがありますから、そこに行きましょう」と、信号なしの道を20分程掛けて連れて行っていただいた。

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 如何にも海の幸カレー。
 香りも味も海の幸で、結構なものでした。

 帰りは海辺をドライブ。
 これは景色が結構!

 結構尽くめで天草を堪能させていただきました。

  
 
 さて、私の生まれ故郷の足利に、小林代官と云う人がいました。
 この人は、「逆さっ川」といって、平野から山に向かう川を作り灌漑に勤めた。
 代官という存在は、水戸黄門の世界とは違うと、我々は知らなけりゃなりません。

 この小林代官の子孫が、田山花袋の「田舎教師」のモデルになったといわれる小林秀三です。その子孫の小林さんは、私は生まれたときから存じ上げておりますが、足利の人は小林代官を知るや知らずや。

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