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    藍染を始める方。藍染をなさりたい方もお訪ねください。藍に関する資材とノウハウを提供します。 藍染の製品もあります。 その他にも、沢山そろえて行きます。

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2014年5月

2014年5月30日 (金)

藍染めを知る子供たち

去る5月20日、閑馬小学校の生徒たちが、藍染体験にやって来ました。

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賑やかで楽しいひと時でした。

藍草も持ち帰って、育ててくれることになりました。

また来てください。

2014年5月29日 (木)

ハンカチの藍染体験

妙齢の女性三人が紺邑においでになり、ハンカチの藍染め体験をなさった。

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載せてもよろしいですかとお許しを得てご紹介しますが、上と下をよくご覧あれ。

柄が違うのがお分かりだろうか?

なんども言うようだけれど、藍染には裏と表があります。

特に一番右の方のハンカチは、全く違う。



さて、真ん中の方のハンカチを、両サイドの方がいたくお気に入り。

染めている最中に、私が「モザイク模様をだします」と言った通りの柄の出方。

「染めている人に見せてごらんなさい。訳が分からないでしょうから」と言っておきました。



藍染めは、いわゆる染色ではありません。もちろん草木染でもない。

それを間違えると、藍染を間違える。

私はそう思っています。

2014年5月28日 (水)

佐野藍が復活!

佐野で藍の栽培を始めたのは、震災の年の5月だった。

それから仲間が増え、昨年、田中正造没後百年記念事業が佐野市で大々的に行われておりましたが、藍を作っていた田中正造に思いを馳せる人は一人も無く、私たちは、佐野の街中と閑馬で、人知れず藍を栽培しておりました。

十数人のメンバーの中で、橋本さんと金子さんのお二人が、正造に倣い「すくも」づくりをしました。

試行錯誤を繰り返し、出来上がりました。

問題は、紺邑の藍建て方法で建つかどうかです(建つとは、染め液を作ること)。

やってみましたら、なんと、染め液が出来上がった様子です。

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小さなバケツですが、しっかりと建っているように見えます。

ところが、放っておくと色が無くなる。これが、藍建ての難しいところで、まだ、安定していない。

案の定、私が留守にしている間に、色が無くなってしまったらしい。

そこで昨日、強い灰汁と貝灰で手入れをしたら、今朝になって色が出てきました。

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左が阿波藍。右二つが佐野藍。濃さはともかく、青みでは負けていません。

そこでついに染めることにして、金子さんと橋本さん、それにご近所で藍染に興味を持ってしまった森さんに、紺邑に来てもらいました。

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ハンカチを液につけてみた。

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一度目の色ですが、立派なものだ。

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何度か染めて、ついに佐野藍による初めての藍染めが完成!



佐野藍は、明治三十九年に取引が終わり、明治四十二年(1909年)に全滅したもの。

それが105年の時を経て、復活したわけです。

「すくも」をつくり、藍を建て、染めた金子さんの満面の笑みに、その感慨が含まれております。



実は、橋本さんの方は沢山のすくもをおつくりになったので、それを、大きな藍甕に仕込みました。

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これが建てば、佐野藍による藍染め商品が染められることになります。

さて、どうなりますことやら。

こうご期待!

2014年5月27日 (火)

「暮らしまるごと展」反省会

「暮らしまるごと展」出展者達の反省会。

ゲストでは森さんが出席。貸していただいたテントが風で壊れ、ちょいと会費から補てんもありましたんでね。

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内容についても収支に対しても、谷中実行委員長を議長に、割合真面目に進行。

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その後は、各自持ち寄りで宴会。

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私は、谷中さんのラズベリー酒にストロベリーを入れてオシャベリー(・.・;)

お後がよろしいようで<(_ _)>

2014年5月26日 (月)

本染と化学染めの、二組のお客様

「暮らしまるごと展」の最中、藍染をなさる人たちが二組いらっしゃいました。

一組は、余りに熱心に私の話をお聞きになるから、「こりゃ、染めている人たちだな」と思って、少し内容を専門的にしてみると、案の定でした。

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茨城県の「藍染保存会」の方々で、聞いてみるとちゃんと灰汁で建てて本染めをなさっている。

質問を沢山いただいた。

写真で私が胸に手を当てているのは、「気持ち」が大切なんだと言っているのだ思います。藍建ても藍染も、形や方法よりも、気持ちや心持が大切なんだと。

会員は随分たくさんいるらしく、6月に入ったら、皆さんで徒党を組んで乗り込んでいらっしゃることになりました。

しっかりと、本建ての藍染めをお伝えしようと思います。


もう一組は、藍染の会社に務めている若い女性たち。

「藍染を勉強に来ました」と素直に言うので、「私の話は、きっと毒ですよ」と、合成藍を使っているだろう会社の人だから申し上げた。

それでも「本当のことを知りたい」と熱心なので、ちゃんと説明させていただきました。

合成藍のこと、ハイドロサルファイトの事等々。それが如何に危険かと言うことも。

それでも、染めている人たちは、伝統を守ろうと一生懸命なのだそうです。

「伝統」を知らない悲劇がここにあるわけですが、今度はその染めている人を連れてくるという。

伝統の藍染めが存続の危機にある中、これも一つの流れだろうと思います。


伝える役割が、たぶん私にあるのではないかと思っています。

2014年5月25日 (日)

藍畑

紺邑の藍畑は、福島の浪江町から避難なさって来た斎藤さんと始めたこと。

福島にお帰りになった斎藤さんは、藍の苗を育て、毎年紺邑の畑に植えて育てています。

P1030708今年もこれだけの苗が育ちました。

さすがに立派な姿で、恐れ入りました。

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家内と二人で定植。

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今年は奥様が来られなかったのは残念ですが、「すっかり百姓だな」と自分の仕事をしながらおっしゃった。

それが嬉しそうで何よりでした。
 
浪江町で「福島藍」を作るのが夢ですが、いつになりますやら。


私は佐野駅前のサンサンサロンの最終日に出かけましたが、後から来た金子さんと三人で、福島の奥様手作りのおにぎりをいただいたそうな。

ごちそうさまでした。
 

2014年5月24日 (土)

和綿の事

佐野駅近くの「サンサンサロン」での「大川公一正藍染展」は好評開催中!

藍染を体験をすると、みなさん驚かれるけれど、いかに私が藍染めを伝えていなかったかの証拠みたいなもので、少し反省しています。


藍染というだけで、糞も味噌も一緒にされるのは困ったものだけれど、それを払しょくするのは結構難しいことで、それは、和綿についても同じ。

夕方、サンサンサロンで和綿の栽培を為さる方とお話ししたけれど、和綿の特徴は伸縮性に乏しいことだと教えていただいた。

「ニットには向きませんか?」と長年考えていた私が聞くと、向かないとのこと。

そうだろうなと私は思ったけれど、その代わり、和綿は織物に向いている。

だから、日本には綿のニット文化がない。

つまり、和綿でニットのTシャツは作るものじゃない。良いニットにはなりませんから。


このあたりが、文化の本質的な問題なんだけれど、安易に歴史やものを見ると、理解できないんですね。

だから、単に藍の栽培をすればよいということと、その意味や目的をもってすることは違うんだけれど、それが分からない。


「和綿」は、単に日本で作れば「和綿」になるわけじゃありません。

歴史の中の日本人が使っていた綿が、「和綿」です。

私たちがその和綿を栽培し製品化することは、歴史の中の日本人と対話すること。

それは、自分が日本人だと自覚することにもなる。難しく言えば、自己を認識すること、見失わないこと。そう私はかんがえています。

 

そういう面倒な話は受けませんから、また、どこかで書こうと思いますが、私のように昔ながらの藍染めをやっている人間は、何百年も前の染師と話ができます。灰を使ったり「すくも」を使ったり、そういう共通の体験を持っていますから

化学的な藍染を為さっている方には、それはありません。歴史の中の染師は、苛性ソーダも還元剤も知らないのですから。

2014年5月22日 (木)

佐野市サンサンサロン 「大川公一正藍染展」!

5月23日(金)~25日(日)まで、JR両毛線佐野駅近くの「サンサンサロン」で展示・販売・藍染体験です!

そのために、4月に伊勢丹新宿店に持って行った小さな藍甕を手入れしました。

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この甕が

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こんなに元気になりました。

街中でハンカチを染めながら、藍染をお楽しみください。

料金は@1200円(税別)です。

私の解説付き!

サンサンサロン「大川公一正藍染展」

期日:5月23日(金)~25日(日)

時間:午前10時~午後6時

入場無料!

気楽にお遊びに来てくださいませ。

2014年5月21日 (水)

正藍染の効用 抗菌作用か殺菌作用か

オーガニックコットンのガーゼを私が藍染めしておくるみを作り、赤ちゃんの誕生祝に贈った方がいらっしゃいます。

先日、ある会合に、その赤ちゃんがおくるみにすっぽりと包まれて来たそうな。

お母さんの話によると、何かで湿疹ができ、友達に勧められた薬を付けたらより酷くなって泣き止まなくなったらしい。

そこで、正藍染のガーゼで包んだら、泣き止むようになり、湿疹も消えてきたといいます。

それこそ藍染めの効用だけれど、正藍染でなくてはならないから難しい。


藍染めに「殺菌作用」があると書く人がいるけれど、そんな怖いもので赤ちゃんを包むわけにはいきません。

藍染めにあるのは「抗菌作用」です。

藍染めは、微生物の世界。

殺菌作用があるなら、微生物なんて死んでしまいます。

それについて、以前書いたものがありますので、興味ある方はご一読くださいませ。



【藍染の常識(殺菌作用と抗菌作用について)】

私は藍染の職人で、科学者でも化学者でも歴史家でもありませんが、経験と実感と、それに伴った常識から物を見るようにしています。

古来藍染は、人間の役に立って来たと書いて参りました。だからこそ何千年という歴史を持つと。
しかし、この説明も簡単じゃない。
何故かと云えば、現在の藍染は、原料の問題と建て方の問題を抱えているからです。

さて、私の云う「常識」とは如何なる物かと云えば、例えば、藍に殺菌作用があるなどという事について。
私の常識は、殺菌作用などあるはずがないと語りかけて参ります。
何故なら、藍は醗酵によって染められるようになるのですから。
醗酵とは、微生物の作用。
藍に殺菌作用があるなら、微生物は死んでしまいます。

私の知り合いが、それについて大学でしっかりと調べてもらった。
結果を云えば、藍染には抗菌作用はあるけれど、殺菌作用は無いと言うことだったらしいけれど、当然のことです。

下世話な話しになるけれど、「所さんの目が点」というテレビ番組で、藍染の布を調べたら、葡萄球菌も蔓延らなかったという結果になった。
それは、藍染に抗菌作用があるからで、細菌を殺してしまうほどに藍染は怖い物ではないことを示しておりますな。
もう一つ加えるなら、世の中には薬事法というのものがあることも、知らねばなりません。

2014年5月19日 (月)

畑仕事

「暮らしまるごと展」の余韻も消えぬ今朝、私は佐野市の下羽田まで堆肥を買いに行ってきました。

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軽トラック一杯と、二袋。

こいつを藍畑に蒔きますが、よりによってこれからやろうという。

休みなし!

なんでこんなに働かなきゃならないの!って言ったら、昨日のイベントに来た60過ぎの友人たちは、みんな同じ境遇ときたもんだ。

仕方ありませんね。

働きましょう。

2014年5月18日 (日)

「暮らしまるごと展」最終日

「暮らしまるごと展」最終日は、終日賑わいました。

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足利から来た友人は、「こんな田舎に、よくこれだけの人たちが来るなぁ」と感慨深そうに言っていましたが、全くです。

これも、下野新聞や佐野ケーブルテレビ等々、このイベントをお知らせしてくださった皆さんのお陰です。

心から、感謝しています。



今回で二回目ですが、地域の方々に協力もいただきつつありますし、来ても下さった。

閑馬の山里には、カタクリの群生地もあるし、そこに遊歩道を作ろうという動きもあります。

この素晴らしい環境が、人々の潤いを提供するような、そんな田舎になれれば良いなと思いつつ、皆様、ありがとうございました。
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打ち上げをする習慣はありませんが、今回は終わってからバーベキューで閉めました。

谷中実行委員長には、お疲れ様です。

2014年5月17日 (土)

「暮らしまるごと展」羊の毛刈り

「暮らしまるごと展」の二日目も終わりました。

こういう山里に、これだけの人たちが来てくださるだけでもありがたい。

さて、明日の最終日の呼び物は、「シンセキ村」で、羊の毛刈り!

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この丸々と毛を付けた羊の毛を刈るイベントが、18日の午後一時からあります。

こいつはめったにみられませんよ。

是非、ご覧ください。

とりあえず、紺邑にお越しいただければご案内します。

2014年5月16日 (金)

「暮らしまるごと展」初日

「暮らしまるごと展」が始まりました。

10時開店前から、続々とお客様がお見えになった。

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紺邑のコーナーも大忙し。

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ケーブルテレビや地元新聞社の取材も入りましたので、明日はもっとにぎやかになることでしょう。

2014年5月15日 (木)

「暮らしまるごと展」準備

明日から始まります「暮らしまるごと展」の準備の一日でした。

体験型のイベントですから、見て聞くだけの、そん所そこらにあるイベントとはわけが違います!

今回は、サイクリングで閑馬の山里を楽しめます。

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谷中実行委員長!

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16日から18日までです。

是非、お運びくださいませ。

地旅での参加は、大変お得ですよ。

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沢一つ向こう、野上の「南山焼き」では、「器まるごと展」が開催されます。

17日と18日の二日間です。

梯子でお楽しみください。

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2014年5月14日 (水)

取材に準備に

帰ってまいりますと、庭の草が気になるほどに伸びています。

「暮らしまるごと展」がありますので、朝から草刈り。

10時過ぎに、東京からK氏来工。

約束は11時でしたから、ちと早め。

続いて、スタッフ到着。

これまた、ちと早め。

佐野は、思ったよりも東京から近いんです!っての。


取材開始。

わたしの染め風景を写真に収めて、それをその場で確認。


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「良いのがありました」でパソコンで決められるんですから、すごい世の中になったもんだ、っという感想は、ただ私が年取ったというわけじゃなく、以前のこの世界を知っているからです。

若いころ、広告代理店の様な仕事をしていましたのでね。

なんの取材かというと、日本を代表する某百貨店の広告のためです。


考えてみると、出展したくてもなかなか縁が作れないこの百貨店にお世話になれるだけでもありがたいのに、広告にまで使っていただいて、大感謝。

って、わたしも素直になりました。

ねぇ、Kさん。



わたしを推薦してくださった皆さんにも、感謝です。

2014年5月13日 (火)

浜松最終日

地味に暮らした浜松の一週間、外で飲んだのはたった一日。

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日傘もねぇ、何にもねぇ状態!

ありがたいことでした。

遠くに見える「なるみ」も大健闘。

毎日コツコツと商売をしていました。

アベノミクス効果は、じわじわと効いてきたように思います。

社員の皆さんに片付けを手伝っていただき、悠々と新幹線の「ひかり」の人となり、バスに乗って21時10分には佐野着。

これから晩酌!

酒だ酒だぁ~!

2014年5月12日 (月)

草創と守成

昨日の投稿の最後に、「草創と守成いずれが難きや」なんて思わせ振りなことを書きましたが、藤村さんを思うにつけ、この言葉が浮かんでくる。

私の立場は、どちらかというと藤村さん寄りなのだけれど、「職人展」という催事を始めるについては、「伝統工芸を世に知らしめ、存続を図る」という理念がありました。

藤村さんは一時、柳宗悦の「手仕事の日本」を読めと盛んにおっしゃっていましたが、それは「こうやって我々は滅びて行くんだぞ。だから気を張れ!」ということだったんだと思います。

それを忘れたところに、未来はない。そんな気がしなくも無いということです。

以下「草創と守成」について、このブログで書いたことの再録です。

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「草創と守成といずれが難きや」という、帝王学(貞観政要)で有名な言葉があります。

「草創」とは、新しく物事を始めること。
「守成」とは、事業を固め保持してゆくこと。

中国の唐を作り上げた太宗が、臣下の房玄齢(ぼうげんれい)と魏徴(ぎちょう)に、「創業の時(草創)と、その後の守りの時(守成)ではどちらが困難か」と聞いたわけです。

房玄齢は「群雄割拠の騒乱を勝ち抜いて天下統一が出来たのですから、創業の時です」と答え、魏徴は「帝王が創業の為に立ち上がる時は、必ず前代の衰え乱れた後を受け、ならず者を打ち破り、討ち平らげますので、人民は喜んで推し戴き、万民はこぞって命令に服します。帝王の地位は天が授け万民が与えたもので、創業は困難なものとは思えません。しかし一旦天下を 手中に収めてしまえば、気持ちがゆるんで驕り気ままになります。人民は静かな生活を望んでいるの に役務は休まず、人民が食うや食わずの生活を送っていても、帝王の贅沢の為の仕事は休みません。 国家が衰えて破滅するのは、常にこういう原因に依ります。それ故、守成の方が困難であります」と答えた。

それを聞いた皇帝太宗は「房玄齢はかって私に従って戦い、九死に一生を得て今日がある。創業こそ困難と考えてもっともである。魏徴は、私と共に天下を安定させ、我がままや驕りが少しでも生ずれば危急存亡の道を歩む事を心配している。魏徴こそ守成の困難を体験したのである。今や、創業の困難は過去のものとなった。今後は汝等と共に守成の困難を心して乗り越えて行かなければならない」と語ったといいます。

つまり太宗は、創業時からの家来である房玄齢と、中途からの魏徴の双方を認め、感謝しつつ、現状を見て、「当に公等と 与にこれを慎まんことを思うべし」と、双方に今後の方針への協力を請うた訳です。
日本では「盛者必衰」と言いますが、「驕る平家は久しからず」であって、こういう太宗の様な姿勢があれば、滅びることもないと言うことなのでしょう。
 
創業の困難も認め思い起こし、守成の困難を乗り越えて行かねばなりません

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蜻蛉玉

「こんにちは」という声に顔をあげてみると、体の大きな人が立っていた。

藤村敏樹さんだ。

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父上の藤村真澄氏は、蜻蛉玉の人で、現代の名工でもある。
昨年、黄綬褒章も受章されたそうだけれど、双方、私たちには知らされなかったし、特別なお祝いもしませんでした。

藤村さんの祖父、藤村英雄氏は、日本の蜻蛉玉を復活なさった方で、その作品の美しさは言葉を失うほどです。
それを受け継いだ現代の名工・真澄氏と私は長い付き合いだけれど、色々なことがあった。

   
藤村家の蜻蛉玉は、仕入れるのはクリスタルガラスだけ。
後はすべて、手作りです。
それも、「古法窯つくり」と称して、独特の窯を使い、炭火で蜻蛉玉を制作しています。
もちろん、色ガラスから作っている。
窯の炭火で作る蜻蛉玉は、「ガラスの持つ透明感を捨て、模様の存在感を際立たせる色作りに欠かせないのが、ガラスを溶かす『炎』です」とお書きだけれど、それこそ古の蜻蛉玉の美しさがそこにはあります。

7月の終わりから8月にかけて、東武宇都宮百貨店の「職人の技展」に来てくださいますので、ぜひ一度ご覧いただきたいものです。
   
今や日本中で開催されるようになった「職人展」は、藤村真澄氏が大阪で始めたもの。
その功績は計り知れないけれど、藤村家の犠牲はその分大きかったと私は思いますが、20年も経つと知る人も少なく、百貨店催事があるのが当たり前という風情の職人や業者が大多数です。
 
栄枯盛衰
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2014年5月 8日 (木)

浜松二日目

連休明けでどうなるかと思いましたが、ご常連が来ていただいて、楽しく仕事させていただいています。

「工房なるみ」がガッツを出して働いているので、こちらもつられてガッツだぜ!なんてね。


遠鉄百貨店は、父母を通して開店以来のお付き合い。

若かった人たちが経験を積んで、みんな百貨店を支える立場になっています。

地方百貨店として、地味ながら非常に頑張っていると思います。

私たちも、ガンバ!これまた、なんてね。

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2014年5月 7日 (水)

遠鉄初日

浜松遠鉄が始まりました。

会場は7階クリエイティブ工房です。

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半年ぶりですが、ヒバ細工の「なるみ」。

病人ですが、だいぶ元気そうになりました。


たたき上げの苦労人で、私より10歳ほど年下。

ガッツがあります。

2014年5月 6日 (火)

浜松へ

午前中、天命鋳物の若林さんと打ち合わせ。

新しい試みですが、「栃木の匠展」をやってみたい。


午後、金子さんと藍建てしながら藍染。

そして、お客様ご来店。


忙しく過ごしながら、久しぶりに電車で東京駅に出て、浜松に入りました。

明日7日から13日まで、遠鉄百貨店7階「クリエイティブ工房」で、青森のヒバ細工「工房なるみ」と二人展です。

携帯電話を忘れて右往左往(*_*;

2014年5月 2日 (金)

森林ボランティア

紺邑の南側の木を切ってくださった大木さんは、長く森林ボランティアとして、里山の整備をなさっています。

先日は、佐野市の多田で行われた「とちぎ夢大地応援団」に参加して、耕作放棄地の刈り払い、潅木の除去や水路の整備をした後、紺邑に寄ってくださった。

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この日は、薪にするために切らなければならない木を切ってくださった。ありがたい人です。

足利の方ですが、佐野まで来てくださる。

地元を放っておいているわけではありません。

先ずは、ご自宅の周辺から整備を始められた。

だけど、簡単じゃありません。

たとえ倒木であろうと、立ち枯れて危険であろうと、持ち主の許可が無ければ切るわけにはいきませんから。

そういう難しさは、里山の整備を本気でやっているからわかること。

最近、紺邑をよくお訪ね下さり、長くお茶飲み話になりますが、勉強になります。

里山の整備も、やはり心の持ち方大切だとおっしゃる。

例えばそれは、木や下草狩りをした後の片付けにも現れるし、植林をすることにもです。

よく知りもせず、里山の再生・整備だと言っている人たちに、大木さんの爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいです。

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作業着姿じゃない大木さんは珍しいですが、なかなかに貫禄がある。

元々は機屋さん。

その技術や心構えが、木を切ることに生きているようです。

荒れた里山の整備は、持ち主がその気にならなければ出来ません。

その方策を伺うと、とても面白い。

やはり、心を動かすことが肝心なようです。

2014年5月 1日 (木)

金子さんの藍建て

私の友人に、金子さんという人がいます。

とにかく佐野と田中正造が大好き。

田中正造は、江戸末期、藍染の原料の「すくも」を作って大儲けして、それを資本に社会に出て、渡良瀬川の足尾鉱毒事件で歴史に名を残した。

歴史上の人と会話をするには、同じ体験をすることが最良でしょう。それは、歴史に限ったことでもありませんけれど。

そこで金子さんは、昨年から「すくも」作りを始めた。

試行錯誤で、今年は7kgほど出来た。

それを一昨日から、建て始めています。

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自分が作ったすくもを、灰汁で練っています。

灰汁も自分が作ったのですが、それは使い物にならなかったので、紺邑の一番灰汁を使いました。

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私が仕込んでいる藍を、棒でついている金子さん。

「古事記の大国主命も同じことをしていたようですよ」と私が言うと、歴史を知る金子さんは、嬉しそうでしたね。

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