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2015年9月13日 (日)

札幌の藍染め

 意外なようですが、札幌は藍染めが盛んなところです。

 私が父の工房にいた頃は、20年ほど前から、札幌に来ると藍染めをなさっている方々がお見えになってお付き合いをしていました。

 いまでも、藍染めをなさている人や着ている方が時折見に来られる。

 今日もお一人、何気ない質問をなさったので聞くと、やはり藍染めをなさっていました。何人かが集まって始まったらしいですが、徳島の藍をお使いです。

 藍建てと藍染めのお話しをいたしましたが、①石灰を使わないこと、②日本酒は意味がないから使わないこと、③藍の華が建たないように攪拌しなければならないこと、④藍染めには匂いがないこと、⑤色が落ちないように染めること、⑥染め方、⑦洗い方、⑧きれいな青の出し方、⑨染め液の維持管理方法などをお話ししたら、自分たちのしていることと全く違うことに驚いていました。

 それはそうで、自分たちは本染めをなさっていると思いこんでいますから。

  

 彼女達の藍染めの大元は、徳島の染め師の教えにあります。戦後、徳島県には藍染めがありませんでした。それを、復活なさった方が先生なのです。

 こう書きますと、「江戸時代から続く『天然灰汁醗酵建て』がある」という人がいますが、徳島県には戦後、藍染めはなかったし、明治から徳島県の藍建ては、少し変わった方法をしていました。

 その辺りは以前にも書きましたが、徳島県には藍染めの技術の伝承はありません。今染めている方々は、皆さん、新しい人たちです。

 

 それはともかく、札幌の藍染めをなさっている方の中には、私の話を聞こうともなさらない人もいる。

 何故かと言いますと、その藍染めの会を始めた人たちには、「師匠がどんな藍染めをしているかはともかく、私たちは本物」という自負があるからです。

 その固定観念みたいなものが、結局、本建て、本染めを知らずに藍染めをすることになるわけで、私の話を聞いた方に、「皆さんに、私の話をお伝え下さい」と申し上げたら、「私ごときがとんでもない」と、もっともなことをおっしゃいました。彼女は初心者のようですから。


 彼女たちは、すくもを灰汁と石灰と日本酒とふすまで藍建てしています。維持管理は、石灰。

 「染まるときと染まらないときがあるでしょ?」と私が聞くと、その通りだとおっしゃる。染め液が不安定なんですが、その維持管理方法はあるわけで、やはり、私の話を聞いた方が、彼女たちのためになるんですが、自分を本物としてしまうと、他の意見が耳に入らないのですね。

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コメント

私の先祖(曾祖父くらいまで)は、明治初期まで徳島で藍を商っていたそうです。詳しいことは伝わってはいませんが、県立の図書館を建造する際に寄付をして、時の県令からお礼の碑文を建てていただくくらい、当時は儲かっていたようです。(その直後に家が傾き廃業)
藍と言えば藍染と私も考えてしまうのですが、我が家には徳島の藍で染めたとかいうものが全く残っていません。
御記事と繋がりは無いかもしれませんが、徳島の藍染の話は、面白いと思いました。

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