絹糸の藍染
紺屋(藍染屋)には、糸染め(先染め)と布染め(後染め)の2種類があり、各々仕事が違います。
糸染めの代表は絣ですが、これは素朴な世界。
布染めは、絞りや型染(長板中型や小紋など)で、オシャレな世界。
紺邑は、後染めの布を染める紺屋ですが、時折、糸染めも致します。しかし、括り糸などの専門的なものは、世界が違いすぎますので致しません。
紺邑の特徴は、染を引き受けることにもあります。職人ですから。
作家は、自分の作品の為に染めますので、人様の染は預かりません。
最近、糸を頼まれることが多くなりました。
もう、1年以上前に頼まれた絹の刺繍糸がようやく染まり終わろうとしています。
なぜ時間が掛かったかというと、私が不慣れだということもありますが、全部色違いというご注文だったからです。
写真でははっきりしませんが、全12色に染め分けています。
割合、簡単ではありませんでした。
一番右が「浅葱」で、浅葱が基調の染で濃紺まで。
右から7番目が「空色」で、空色が基調の濃紺まで。
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