藍の冬支度
藍の染め液に、寒さはいけません。すこし温めてやる必要があります。
これを、「加温する」と言います。
この甕は外に出ていますので、電気毛布と布団をぐるぐる巻きにしています。
加温が始まったのは、室町時代と言われています。
“すくも”が出来たのもその頃。
日本が寒くなったのだと、私は考えています。
ところで、染め液が冷えるとどうなるか?
染めが難くなると私は思います。
しかし、染め液が駄目になることはありません。この辺り、藍染めの世界に誤解がある。
私の知り合いに、屋外で藍染をなさっている人がいます。この方に、染め液の冬の過ごし方を相談されました。
「凍っても良いから放っておきなさい」と私は答えましたが、次の年の春、暖かくなってからまた染められるようになりました。
もちろん、方法はあります。
また、醗酵させて、藍を興してあげればよいのです。
因みに私は、加温を忘れた冷たい染め液で染めたことがあります。
水温を測ったら、4℃だった。
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