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2016年1月 7日 (木)

藍染の使い方

 昨年の暮れ、私が出展している日本橋三越本店に、鎧甲をお作りになっている方がお見えになった。日本では何人もいない職人で、四十数年のキャリアをお持ちです。
 鎧に使う絹糸の藍染を私の父に頼んでいたそうですが、亡くなった後、父のような藍染をしてくれるところが日本では一軒もなく、困り果てていたところに、ネットで私を発見して、何はともあれ三越に来てくださった。 
 
 使う絹糸は特別なもの。勿論、すべて日本で作られていますが、糸を手で繰るところは関東は全滅。今は滋賀県に発注しているとのこと。日本の手仕事の現状が、此処にも現れています。
 その貴重な糸を預かり、私が染めることになりました。そして曰く「半年寝かせます」と。
 これが、プロの藍染の使い方。
 
 新年を迎え、「私を覚えていますか?」と言う方が現れました。勿論覚えていましたが、毛糸の手編みの作家。私に「毛糸を濃紺に染められますか?」と頼んだ方です。それまで濃紺に染められる人がいなかったという事でした。
 それを作品にした展示会に、大雨の中を伺いましたので、忘れようもありません。

 今回は、5年寝かせた毛糸を、それが生きるようにとそれだけを考えて編んだセーターをお持ちになった。
 
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 何色かに染め分けていますが、我ながらすばらしい色合いと思いました。それは5年寝かせたが故に出る色。光にかざすと、紺の奥が紫に光ります。
 編んだその方は、それを見て驚いて私の所にお持ちになったわけですが、これが本染めの特徴なのです。
 
 藍染を寝かせる。それが、プロの仕事。「今年染めたゆかたは来年仕立てろ」という言い伝えも然り。こういう言葉は現在、影も形もありません。
 
 昔は染めるプロがいて、使うプロがいた。双方が切磋琢磨して良いものを作っていたわけですが、そう言う時代の復活は、いつの日のことやら。

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