藍を「建てる」とは。
藍染の世界で「建てる」とは、染液を作ることを言います。建てて染めるので、藍染は「建て染め」の一種ということになります。
「建てる」とは、そもそもは醗酵させることでしたから、これを「醗酵建て」と、近年はわざわざ「醗酵」と付けなければならなくなりました。一方に「化学建て」があるからです。
さて、何故藍を建てる(醗酵させる)のか。
藍の特徴は、水に溶けないことにあります。ですから、所謂草木染のような煮出しが出来ません。藍染は藍草から色を取りますので、草木染と間違えられますが、性質上、草木染の範疇に入りません。
水に溶けない藍を、水に溶かさなければ染められませんから、建てて可溶性にするわけです。
日本の藍の建て方は、本来一つでした。本来の建て方を「本建て」と呼びます。
日本の藍の建て方は、本来一つでした。本来の建て方を「本建て」と呼びます。
化学的に染液を作るのが、「化学建て」です。
次回からは、「本建て」と「化学建て」について書いてみます。
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