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2016年5月

2016年5月31日 (火)

「日本の美まるごと展」について・・・

 「日本の美まるごと展」をしようと思ったのは、このお屋敷に出会ったからです。

Dscf1319_2                   (写真は2007年の出会いの時)

 何度も何度も足を運び、中に一度だけ入ったことがありました。

 そうしているうちに、この屋敷を何かに活用しなくてはならないと思うようになった。それには「アート街道66」のイベント以外にないなと。

 
 

 しかしその後、管理していた方も居なくなり、持ち主も解らなくなった。

 風の噂では、売りに出て、どちらかのお寺が買ったらしい。

 
 

 今年になって、佐野市が動いてくださり、持ち主が判明。そこから話し合いが始まりました。

 そして、実現。

 凡そ9年掛かった。

 
 

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 ご近所のお年寄りがお見えになり、昔を懐かしんでいたようです。

 ここで何十年も働いていたという人も。

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 「日本の美まるごと展」は小さなイベントです。

 だけど、9年かかりの想いの結晶でもある。

 それが今後、このお屋敷を生き返らせ、すこしでも地域のお役に立てるきっかけになれば良いなと思いますし、今後も地道に地道に進んでいけたらと思います。

 
 

 兎に角、家主の和尚には大変にお世話になりました。

 イベントをやろうとした時には、このお屋敷に使えるトイレがなかった。駐車場もなかった。

 それを心配した人も居たけれど、私たちは、和尚の言葉と態度で「心配ないな」と感じていました。

 イベントの前日、搬入に行くと、駐車場も出来、水洗トイレの設置もなされ、畳は新しくなり、美しい会場になっていました。

 天命鋳物の若林さんは、感心しきりでした。

 
 
 人に歴史があるように、建物にもある。

 そして、イベントにも。
 
 
 
 その物語が新しく始まった。

 それが「日本の美まるごと展」となれば良いなと思います。 
 
 
 
 最後に、ご近所の遠藤食品の遠藤さん、須花峠のお蕎麦屋さん「憩い館」、佐野市観光立市課のご協力も大きかった。
 心から御礼申し上げます。

2016年5月30日 (月)

「まるごと展」終了!

 南山焼きの「器まるごと展」、紺邑の「暮らしまるごと展」、下彦間の「日本の美まるごと展」、森さん家の「独りまるごと展」が無事終了しました。

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 お蔭さまで賑やかに最終日を迎えられ、なんと、四国松山からもご家族連れがお越しくださった。驚きました。

 「アート街道66」は、相互互助会のようなもので、みんなが助け合いながら運営しています。どうぞ、これからも温かい目で見守ってやってくださいませ。

 次回は「アート街道66 at 一乃館」でお会いいたしましょう。

2016年5月28日 (土)

「まるごと展」開催中

 「アート街道66」恒例の「まるごと展」が開催されています。

 紺邑では「暮らしまるごと展」!

 初日、雨の中を開始前から大勢の方が見えられ、賑やかに始まりました。

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 庭ではゆっくりと、美味しいコーヒーとケーキを頂きながらお過ごしです。

  
 
 
 紺邑から車で5分位の大きなお屋敷では、「日本の美まるごと展」が初めて開催されています。

 解かり難いところですが、看板も立ててあります。

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 地元の案内をするボランティアガイドの方々が、このお屋敷を御存じなかったという場所。

 さてこの奥に何があるのか?

 お楽しみに。

2016年5月24日 (火)

お手伝い?弟子?

 近所に住んでいて、何かというと藍染をしに紺邑に来ていた若い女性がいました。見たところ、なかなかに素質がある。

 最近、結婚をしました。ご亭主と足利に住んでいます。

 専業主婦になったので、紺邑に自由に来られるようになった。そして、細かな手伝いをしてくれています。

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 そのうち、藍建ても藍染も出来るようになるでしょう。ご主人も「応援します!」と言ってくださっている。 

 足利市名草町では藍草の栽培も始まっていますから、足利の正藍染が復活するかもしれません。そもそもこの地域の藍染といえば、父の工房があった足利ですから。

 
 
 

 藍染の世界で一番難しいのは、染液の維持管理です。染液が出来たとしても、それを維持するのが難しくて薬品に頼ってしまっては元も子もありません。

 この人は、私が甕の手入れをしている時に工房に来る。そして、手伝う。

 昨日は、比較的新しく建てた甕が疲れて色が出なくなって、根本的な手入れをしているところに来た。

 一人でするのは大変な作業なんですが、手伝ってくれた。

 この手伝いは、もし藍染をするようになったとき、ものすごい力となることでしょう。

 運がいいとしか思えません。

 
 

 染液の手入れは、結果が直ぐには出ません。待たなくてはならない。

 待てない人は思い悩み、薬品に頼ることになる。

 何を使って手入れをするかというと、基本的には灰汁です。

 
 
  

 今朝、状態を見て見ると、見事に復活。

 これから、ますます良い状態に戻ってくれることでしょうが、醗酵は、そういうところでも面白い。

2016年5月23日 (月)

人に物事を教えること

 「人に物を教えることは、相手にとって不遜になる恐れもある」と私は考えていますが、これは自戒を込めて。ほんとうは「不遜」を「危険」と書きたいくらいなものなのです。
 
 先日、私の「文化講演会」なるものがありました。語ったのはもちろん、藍染についてです。
 終了後、さる方が私に話しかけてきて、「長く藍染に関わり合って、初めて知ることばかりでした」とおっしゃった。そして「私の30年は、何だったのかしら」と。著名な方です。
 
 十何年も前のこと。藍染の作家に藍染を説明したら、全く同じことをおっしゃった。それも、ぽろぽろと涙を流しながら。
 それ以来、藍染のことについて語る内容を、少し控えめにしていました。誤解を教える人がいて、それを信じる人がいて、私がそれを否定するようなことを言って、その人の人生までも否定していいのだろうかと、そう考えてきたわけです。
 
 そんな私が、講習会を開くようになり、「教える」ということを始めました。それについては私なりの修行も必要だった。その上で、講習会があるわけです。そしてまた、藍染の作家と同じことをおっしゃる方が出てきた。
 
 なぜ始めたかと云えば、世の中に藍染についてあまりにも誤解が多いこと。そして、本建て、本染めの世界が、具体的に滅びに向かっているからです。「不遜だ」などと呑気に構えてていられない時代になった。

 
 お年寄りの女性が藍染について書いている本を読んでみました。高名な先生だそうですが、私は存じ上げなかった。この本が、日本でかなりの影響力があると読んでみて分かります。本当の藍染をしていると思いこんでいる人たちが、この本の通りにやっているからです。
 しかし、職人の私の目から見ると、すべてが間違っていると言っても過言ではありません。この方は誤解を伝えていて、それが日本中で影響を与えている。
 
 教えることの恐ろしさが、この本に現れています。 
 講習会に絵本を持ってきた人がいました。いちいち指摘して修正をしましたが、これもまた同じ。
 
  
 
 何故人はこういうものに影響されるかと考えてみましたが、たぶん、答えが書いてあるからだろうと思います。
 
 本建てと本染めは、思い悩むことばかり。そこには「答え」などないと、以前、このページに書きました。しかし、人は答えを求める。そして、先生と呼ばれる人たちは、答えを示す。その答えが、本来の藍建てや藍染にとって誤解であってもです。
 
 
 
 日本の藍染の世界はそんな事ばかりですが、講習会の修了生たちに、最後にこう語りました。
 「ここで覚えたこと、習ったこと、体験したことを、軽々に人に教えてはなりません。それは、自分というフィルターを通したものであって、経験して実感したことではないからです。自分自身で藍建てをし、藍染をし、思い悩み、考え、様々に経験して、その上で人に語るようにしてください」と。
 
 自分という小さな存在が、藍染という人類の長い歴史を持つものに出合い、それを伝えるということは、その歴史と伝統を背負うという覚悟がいる。そして、人に物事を伝えるということには、その人の人生が掛かっているかもしれないという覚悟位は、教え伝える人には必要だろうと私は思います。


 
 「私の30年は、何だったのかしら」とおっしゃった方には、「いつでも工房にお越しください」とお応えしましたが、以前は伝えることが私には出来なかった。それが、今の私と以前の私との違いではあります。
 
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(写真は昨年、私の教える修行に付き合ってくれた大阪の若者。二週間工房に居ました。そして今年の4月、無事に藍建てが出来るようになった)

2016年5月21日 (土)

大田原のこと 紺屋さん

 テレビ東京の「出没!アド街ック天国」は栃木県大田原市。何度も訪ねているけれど、方向感覚がつかめない街。
 
 大田原市黒羽町出身のタレントが大田原を称して「大都会」と言っていたけれど、さもありなん。わたしの母方はその黒羽町にあった。那珂川が流れ、アユで有名な町。
 
 先祖は黒羽藩主の大関家に仕え、一時は御殿医だったそうな。名を「藪」と言ったので、医者が藪じゃあ具合が悪いと、その代だけ名を変えたそうだけれど、その名を藪さんから教えてもらったのにわすれてしまった。
 
 それにしても行ったことのないところも多かった。星野さんが映ったソバ屋も知らない。でも、美味いものが多いことは確かなんだろうと思う。
 
 紺屋(藍染屋)さんが居る町。屋号が「紺屋」。代々紺屋新兵衛を名乗っていらっしゃる。
 先々代の新兵衛さんは、永六輔さんの藍染に関しての師匠だったそうな。永さんが何か気に入らないことをしたので破門したという変わり者。
 
 大田原の寿司屋が新兵衛さんに暖簾を頼んだ。三年経っても出来上がらないので、恐る恐る「暖簾はどうなっているでしょうか?」と聞くと、「なんだ、急ぎか。それじゃあやらないよ」と言って突っ返されたと、その寿司屋のおやじから聞きました。
 
 とにかく怖い人で、染を頼むときには日本酒の一升瓶を持って行かないと頼まれてくれないのだとか。
 
 そんな染屋に、私もなりたい。

2016年5月18日 (水)

まるごと展

 2010年、栃木県佐野市の山間に偶然集まった物づくりをしている人たちのネットワークが出来ました。名付けて「アート街道66」

 年に何度かイベントをしていますが、その中の「まるごと展」が、今回は同時期に四カ所で開催されます。

 先ずは「第5回 器まるごと展」

 佐野市長谷場町の「南山焼」で、今年は「やっぱり、ご飯でしょ?」っと題して行われます。主に陶芸家が集まり、様々な器の展示販売と、美味しいご飯とケーキ等々が楽しめます。
 

 次に「暮らしまるごと展」
 
 藍染、木工、コサージュ、トンボ玉、ヘンプアクセサリー、銀細工のワークショップが愉しめます。その他、パッチワークや陶芸、コーヒーとかき氷と竹墨も参加します。
 
 そして「日本の美まるごと展」

 私と家内が2007年に出会った、近所の大きなお屋敷を会場に、工芸を中心に展示販売をします。このお屋敷にふれて、懐かしい日本を思い起こしていただきたいと思います。
 
 
 最後に「独りまるごと展」

 佐野市の街中で、 革細工、シルバーアクセサリーの森さんが、独りでまるごと展を開催!
 
 
 同時開催ですので、職人の町佐野市ならではのイベントを、一日ゆっくりと愉しんで下さいませ。
 
 
 尚、私の名前が「暮らし」と「日本の美」の両方にありますが、私は「暮らしまるごと展」、家内が「日本の美まるごと展」におります。
 
970102_462382950506972_826074876_n               写真は人気の木工細工のワークショップ。

2016年5月 9日 (月)

近況

 藍建て講習会が終わり、また日常が戻ってきました。

 麻のストールの水色を二十数枚染め、縹色に染めておいた手織り綿を紺にしました。

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 育てている藍草も、講習会の時に参加者の奥様にお手伝い頂いた草から新芽が出始めました。

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 定植をまじかに控えた藍草も、元気です。

2016年5月 3日 (火)

一石五斗の藍甕に藍建て

 藍建て講習会は、日本の伝統的な一石五斗(約270ℓ)の大谷焼の藍甕、90ℓと30ℓのペールの藍建てをしています。

 一石五斗の藍はプロ仕様で、これに建てられれば仕事にもなります。

 90ℓの甕は、糸染めをして機を織る方に向いていると思います。その上に、少しの布染めや製品染めも出来なくはありません。

 30ℓの甕は、いわば家庭用です。マンションの部屋の中でもベランダでも藍染を楽しめる。

 昨日紹介したのは90ℓの藍甕。

 一石五斗の甕の、五日目の様子を紹介します。

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 皆で嵩上げし、撹拌していますから多少泡立ち(いわゆる藍の華)がありますが、これは仕方ないとして、十分に醗酵しています。

 液の色具合を、例によってティッシュペーパーで見てみました。

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 講習生6名の力作!

 たった一回染めただけですが、申し分ありません。

 もちろん、“すくも”と灰だけの本建てです。

 藍建ては技術ではありません。大切なのは心。

 受講生たちは、実感していることと思います。

2016年5月 1日 (日)

藍建て講習会

 藍建ての講習会をしています。

 石川、長野、山梨、埼玉、群馬、栃木の各県からいらしています。

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 大きな甕、中くらいの甕、小さな甕、それぞれの藍建てをしています。

 直接手で練る工程もありますから、“すくも”がより深く理解できることと思います。

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 藍染の基本がわからなければ藍染も出来ませんから、それも講習に入っています。

 皆さん、一生に一度のことですから熱心です。

 こういう地道なことで、正藍染を広めて行ければ良いなと思っています。

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 草木染の専門家で、通称「先生」!
 染め方を拝見するとさすがに専門家で、その迫力には私も恐れ入っています。

 匂いが無い、染液に藍の華が無い、色移りしない、石灰を使わない藍染に初めて出会い、初めは戸惑いが隠せませんでした。

 実際に藍建てをしながら染めてみれば、事実として実感として確認できますから、「目から鱗」とおっしゃっています。

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