冬の藍建て講習会終了
終了しました。参加された皆様には、大変お疲れ様。7日間、良くやりました。7日目の終了時刻、午後5時1分に完全に染め液が出来たことは、奇跡の様でした。
蒅(すくも)を灰汁だけで建てたわけですが、それを実際にやってみることは、様々な気づきを藍が与えてくれます。その気づきこそが、藍建て講習会をする意味なんだろうなと、難しく言えば私は考えています。
これを「本建て」とか「地獄建て」とか言いますが、7日間で絶対に建つという保証は何もありません。ですから、藍と語り合いながら一生懸命心を込めて藍建てしなければならないことは、参加者皆さんが感じたことだろうと思います。
試し染したティッシュペーパーをアップしましたが、立派なものです。
私のところには、日本各地で藍染をし、または藍染をさせてもらっている方々がお見えになる。それは、私が書いたものの読者ですが、皆さん、何かに悩んでいらっしゃる。その答えを求めて遠くからもいらっしゃいます。
私は「口は便利だ」とよく言いますが、書いたりしゃべったりすることは、好き勝手になんでも出来ます。もっと言えば、ウソもつける。しかし、体験し、実際にやってみることは、そうはいきません。
藍はウソをつきません。講習会だけでなく、実際にこの藍甕で染めてみると、藍は本当のことを語ってくれます。それは、姿かたち、色、におい、触り心地、使い心地などなどです。
藍染の結果は、染め液の作り方を現します。色あい、色落ち、色移り、においなどなど。それらを正直に素直に感じることが出来れば、藍染を間違えることがない。そう、私は考えています。
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