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2018年1月

2018年1月28日 (日)

藍染と農業と石灰

 「藍の染め液に石灰を入れる人がいますが、良いことは何もありません」と、私は書きました。その理由は二つ。
 一つは、水に溶けないから。もう一つは、危険だから。
 
 農業の土づくりも、石灰を使うべきではない。理由は、藍染めと同じです。
 
 水に溶けない石灰を田畑に撒くと、土が固くなる。そうすると土が呼吸できなくなる。結果、空気中にある窒素分を取り入れられなくなる。だから、化成肥料に頼る農業にならざるを得ません。つまり、農業の悪循環が生まれる。
 
 何を使ったらよいか?
 
 私の知っている無農薬栽培の農家は、漢方薬のボレイを使っています。ボレイとは牡蠣の事。貝灰の一種。畑に石灰200キログラム使うところを、ボレイなら2キログラムで済む。しかも、土の微生物が皆食べてしまうから、土は固くならない。つまり、フカフカな団粒化した土になる。だから、化成肥料は使わないで済む。好循環が生まれますが、これもまた、醗酵の力です。灰を使うのも良いでしょう。
 
 藍染と農業の土づくりは、同じです。
 

20170903160813紺邑の一番狩りをした藍畑。無農薬栽培。肥料と言えるものは“すくも”。味見した人がいますが、「すばらしい!」と一言いただきました。

20170903120735           この藍葉は、お茶にします。だから、味見をしたわけで。

2018年1月17日 (水)

「藍建て講習会募集」はキャンセル待ちというお知らせ

「藍建て講習会」参加者募集は、追加募集含めてキャンセル待ちとなりました。
キャンセルが出ましたら、またお知らせいたします。
<冬の藍建て講習会>

期間:平成30年2月10日(土)から2月16日(金)の7日間。
日程:10日午前9時紺邑集合 16日午後5時解散
費用:一人一日1万円(+税) 材料費1万円(+税) 合計86,400円
内容:藍の本建てに関すること全て。藍染の基本。
人員:2名
申込先:gijapan@mbr.nifty.com または honzome@kon-yu.jp
 
上記メールアドレスにお名前、住所を添えて送信頂ければ、お振込み先等の案内メールを送らせて頂きます。
 
入金確認後、参加確定とさせて頂き、当日の集合時刻、持ち物など、詳細の案内を改めて送信させて頂きます。
 
宿泊:一泊2500円で民泊の用意があります。
食事:近くのコンビニ、食堂などをご利用下さい。民泊の場
   合は自炊もできます。

20171007142151                    写真は7期生の講習風景

2018年1月16日 (火)

帰還

 9日から出張しておりまして、ブログへの書き込みはできませんでしたが、本日帰還しました。

 この一年で、三度目の長期出張は、たぶん、無事に生還と言えるかもしれません。まあ、結果は追々出ることと思います。

 数日、身体を休ませ、少しずつ浮世に慣れるようにすることといたします。

 そんなわけで皆様、「今年は少しでも回復できる一年にしたいと思います」という新年のご挨拶を実行に移したいと思います。お付き合い下さいませ。

2018年1月 9日 (火)

真に醗酵の藍染めの効用

 真に醗酵の藍染めは、原料の藍(すくも)に色が無くなった後、田畑の肥料として素晴らしい働きをします。これは、経験すれば分かります(石灰を使っていては良い土づくりは出来ません)。

 本建の染め液もまた、植物の肥料となるだけでなく、虫よけに使われる。その効用の素晴らしさも使ってみればわかります。

 本建の手入れ(維持管理)をしますと、染めている途中で廃液が出ます。

Haieki_0002                  攪拌した廃液。決して腐りません。 

Haieki_0005             廃液を容器に移しているのは、マンゴウ農家の方。

 これに岩塩を少し入れて保存しますと、匂いも出ないし質の変化も起きません。

 この廃液を希釈してマンゴウの木に掛けると、これ以上ないというほど強い農薬を使わなくてはならない虫が寄り付かなくなります。この方の農園では、今では全くの無農薬でマンゴウを作っています。

 彼曰く「これ(藍の廃液)は素晴らしい農業資材です。特にビニールハウスで栽培している農家には」と言っています。

 土ももちろん有機栽培ですが、つっくたマンゴウの甘さが違って来た。ものすごく評判の良い美味しいマンゴウが出来始めています。

 真に灰汁で醗酵させた染め液ならでは効用ですが、たぶん、昔々の人たちは、作物を育てるのに使っていたのかもしれません。

2018年1月 6日 (土)

真に醗酵の藍染めの事

 藍染の誤解は様々。
 
・色落ち、色移りは心配ない。なぜなら、色移りしないから。そう云ったところで、大抵の藍染めが色移りする。
・染め液に「藍の華」と呼ばれる泡はあってはならない。そう云ったところで、大抵の藍の染め液には「藍の華」があるし、それが醗酵だと思っている。
・藍染は匂わない。そういったところで大抵の染め液が臭い。
・染め液は攪拌(混ぜること)してはいけない。そう云ったところで、大抵の藍染めは毎日攪拌する。
・石灰は使わない。そう云ったところで、大抵は石灰を使う。
・藍建て(藍染めの染め液を作ること)に、ふすま(小麦の皮)も日本酒も石灰も使わない。と云ったところで、「灰汁醗酵建て」という建て方はそのすべてを使う。
・pH調整は必要ない。そう云ったところで、大抵はpH調整をする。
 
 まだまだあるけれど、毎日攪拌したり、pH調整をしたり、臭かったり、藍の華があったりするのは、何かを使って還元させて染め液を作っているから。醗酵ではないということ(醗酵の場合もある。その場合は勘違いでやり方が間違っている)。
 
 「攪拌してはいけないよ」と私が言って、その通りにしても染めが続けられるのは、醗酵の藍染めだから。石灰を使わない藍染めだから。

20171128130145             昨年の11月、手入れをした藍甕の様子。藍の華はありません。
       右が昨年の3月に建てた甕。左は5月。ともに現役で、今年もガンガン染まっています。
 
 先日九州から入らした藍染をなさっているご夫妻は、攪拌してくれる人を一所懸命探して、攪拌を頼んでから栃木の私の所に来た。
 私の話を聞いて、染め液の匂いを嗅いで、藍染を見て、染め液のすくもの状態を見て、自分のしている藍染(いわゆる「天然灰汁醗酵建て」)と全く違うことに気が付いた。
 直ぐに攪拌を止めることにしたらしいけれど、それでも染められれば、その染め液は醗酵しているという事。
 
 ・そして、真に醗酵の藍染は楽です。
 
 朝起きたら藍甕の蓋を開け、何もせずにすぐに染められる。
 染めた後は、蓋をするだけ。
 長い旅に出て帰ってきたら、またふたを開けて染めればよい。
 染まらなければ、醗酵を促して染められるようにすれば、また元に戻る。
 
 「また元に戻る」という方法はどうすのか?という問題はある。前提は、真に醗酵で藍建てすること。だから、元に戻ることが出来る(還元の場合は、毎日毎回、還元させてやらなければならない。だから、pH調整して毎日攪拌する必要がある)。
 
 そのすべてを、藍建て講習会でお伝えしています。

2018年1月 5日 (金)

冬の藍建て講習会のお知らせ

お問い合わせを沢山いただいている「藍建て講習会」参加者募集のお知らせです。
 
期間:平成30年2月10日(土)から2月16日(金)の7日間。
日程:10日午前9時紺邑集合 16日午後5時解散
費用:一人一日1万円(+税) 材料費1万円(+税) 合計86,400円
内容:藍の本建てに関すること全て。藍染の基本。
人員:追加募集分2名
申込先:gijapan@mbr.nifty.com または honzome@kon-yu.jp
 
上記メールアドレスにお名前、住所を添えて送信頂ければ、お振込み先等の案内メールを送らせて頂きます。
 
入金確認後、参加確定とさせて頂き、当日の集合時刻、持ち物など、詳細の案内を改めて送信させて頂きます。
 
宿泊:一泊2500円で民泊の用意があります。
食事:近くのコンビニ、食堂などをご利用下さい。民泊の場
   合は自炊もできます。
 
Img_0557                     二期生の講習会の様子

2018年1月 4日 (木)

藍染めと循環型エネルギー社会

 今に言うところの循環型エネルギー社会、リサイクル社会の最たるものは、江戸時代までの日本ですが、それは少なからず1970年代前半まで続き、だからこそドイツは日本を手本としてエコロジーとリサイクルの最先進国となった。
 
 本来藍染めは、その典型のような存在です。
 
 本来の藍染は、藍草を醗酵させた‘すくも’を、木灰から取る灰汁を使ってもう一度醗酵させて染め液を作る。
 木灰となる木は森林から切り取るけれど、家を建てる、器を作る、家具を作る、調理をする、暖を取る、食料を得るためと、しっかりと目的があって使われ、その為に日本では、古来から植林されて管理もされてきた。
 各々の目的に使われた後の残りの木材や枝や薪は、燃やされて灰となる。その灰を扱う「灰屋」という商売が、室町時代から日本にはあった。

20171128141302*写真は工房のストーブ。小麦のふすまを炊いています。ここで燃やす木は山をきれいにし、作られた灰で灰汁を取って藍の染め液を作り、途中間引いた染め液は田畑の虫よけとなり、色の亡くなった液とすくもは実に優れた肥料となって食物を育み、灰汁の取られた灰は、釉薬となる。
 
 灰から灰汁を取り、植物染めの人々は色出しに使い、我々紺屋は醗酵の材料として使った(特に紺屋の使う灰は、紺灰とも呼ばれていた)。
 
 灰汁を取り終わった灰は、焼き物の釉薬として使われ、暖を取ったり、調理に使われた灰は、田畑の優れた肥料となり、洗剤としても使われた(私どもでは今でも灰汁を洗剤として使っている)。
 
 その大半は広葉樹ですが、落ち葉は腐葉土を作り、自然のダムを形成してきたから日本の河川には常に水が絶えず、その水には腐葉土が作り出す鉄分が含まれ、それが湾に注ぎ海草の森を育て、酸素が豊富で魚介類が豊かに生きる海を作り出した(貝塚が今に残る理由でもある)。
 
 貝は実を取り食料にし、貝殻はつぶして燃やし、ミネラル豊かな貝灰を作り、藍の醗酵の手助けをさせ、、漆喰の材料としても利用した。
 
 豊かな水の流れには水車をつくり、米や麦をつく。
 米をつくと糠が、麦をつくとフスマが取れる。
 それもまた、藍の醗酵を助けてきた。
 色がなくなった藍染めの溶液とすくもを田畑にまけば、また豊かな肥料となる。
 藍染めに関わる物全て捨てるところがなく、自然エネルギー以外使うこともない。
 
 それはなにも藍染めだけに限ったことではありませんから、日本にはゴミが無かったし、今で言うところの温室効果ガスとしてのCO2も全く排出しない、完全なる循環型エネルギー社会であり、それが1970年代という、つい最近まで続いていた。
 
 それが狂わされて今があり、それを想起させてくれるのが、本染め(正藍染)の意味であり意義の一つだと私は思います。

2018年1月 1日 (月)

明けましておめでとうございます。

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 昨年は大病をいたしまして、多方面にご迷惑をおかけしましたが、今年は少しでも回復できる一年にしたいと思います。

101828m

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